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ぬくぬくどり

マメミム

[マメミム]

キャラID
: IB818-138
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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マメミムの冒険日誌

2026-07-23 15:16:01.0 テーマ:シナリオ・クエスト攻略

長文)神代の遺構(Ver.6ねたばれ)

専門家ではないし知識があるわけでもないけれど、なんとなく違和感を感じることがある。一度気になると昼と夜しかねむれなくなっちまう。そんな経験はだれにでもあると思いたい。他人とちょっぴりちがうといえば、マメミムの場合はそんなときにその場でたちどまって考えはじめるならまだいいほうで、ではあともどりをして確認してくるかとなっちまうから物事がすすまないマメの歩みになる。

天空の檻フォーリオン。

ものおぼえがわるいくせに記録を残さない羽つき生物たちのせいで、神話の時代に築かれてから、なんども埋められて蓋をされて忘れられてきた世界。深淵の咎人たちのことも、ひとたびはフォーリオンを蹂躙した襲撃者たちのこともきれいさっぱり忘れて思い出されることがない。魔眼の月が襲来しても、神代の防衛兵器ダイダルモスは出撃することもできずにパニガルムの下層で暴れまわっている。

最初に思ったのはフォーリオンについてすぐのことだった。周囲をめぐる通路や階段がおどろくほど不便で歩くために作られていない。こんなものはたんなる飾りでしかない。ここは羽つきだけが暮らすことができる町で、羽がないものは生きる資格がないのだという彼らの文化を思わせる。

もうひとつはこけおどしとしか思えない過剰な装飾だった。なぜここにこんな柱があるのか。なぜこの柱は他と装飾が異なるのか。どれも無意味に飾られているだけだから、必要のない柱が何本も並んで視界をふさいでいる。何かを支えるわけでもなく陽光を遮ってすごしやすい影をつくるわけでもない。各所に談話や交流のためのスペースがあるわけでもなければ、兵士が潜んで侵入者を撃退するためでもない。

羽つき生物たちの事情を知って得心する。

神様のチカラで異常なまでの恒常性維持機能を与えられた彼らは食事も睡眠も休息も必要なく、切った髪の毛すら蠢いてもとに戻ろうとするばけものになり果てた。脳に書き込まれた記憶も時間をかけてもとに戻るから、学習することが不可能とは言わずともきわめて難しい。数千年壊れることがない耐久性があるから、知識や記録を残そうともしない。ものおぼえがわるい連中による伝言ゲームでまともな社会を維持できるわけがない。

女神様の聖泉がある神代の遺構に足を向ける。その存在すら彼らは忘れているのだが、足を踏み入れればそこは建築物とはいえないオブジェたちで埋め尽くされている。柱の上に柱がある。アーチふうの天井を支える要の石もない。世界のすべてを網羅した身ではないが、こんなぶざまな前衛芸術をアストルティアで見た覚えはない。

神話の時代。

フォーリオンができる以前。魂たちを祀る碑が建てられた社の遺跡はいまも神代の島に残されている。天空から落ちて時を経ても保たれていた建築物は旧世界の様式だったのか、質実なアーチで支えられた回廊が中庭にある碑を囲って吹きすさぶ風から碑を守っているかに見える。この時代の彼らはまだ文明を残して魂に祈ることができた。

その傍らで、こけおどしの町の建築はすでに始まっていた。創生の神様が儀式を行うために必要な場所だけが用意されている。食事も睡眠も休息も必要がない彼らに町は必要ない。ありあまる時間の中で、神様を祀り天使を祀る装飾だけが増やされていく。成層圏のさらに上にある世界では、重力を利用した柱もアーチも必要ない。あまりにも長い時間を経る中で、重力を奪われた肉体が縦に長く変容を遂げる者もあらわれる。

でかい宝玉がはめられたこんな飾りは、地表に据えればたちまち崩れて落ちそうだ。中央が割れているアーチなど存在しない。ひとが集まるべき場所は植栽や像で埋められている。人が暮らすことのできない装飾されただけの世界。世界を創生する神様だけがおわせばいい。

その神様が去っても町は天空に残されて、永劫をさまようのっぽの羽つき生物たちが徘徊する。それすらも時を経て忘れられては無意味な装飾で埋め立てられて蓋をされていく。あるいは彼らへの慈悲とは、彼らから永遠と不死を奪うことではないか。だが嫌悪感のままに世界を滅ぼそうとすればピサロに堕すしかない。

神でもなく創造者でもない身であれば聞いてみたい。

世界を創ろうとするお前たちが暮らしていた、そのまわりに従う者たちのことをお前たちはどう考えていたのかと。

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