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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2014-04-19 16:56:40.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~セレド探索ver2.1【ややネタバレ有】

 レンダーシアの青々とした夜景に月が淡く輝くのは趣深いものだ。ちりばめられた星が慎ましげに光るのには心が癒される。
 だが、その微光をかき消さんばかりに神々しく放たれた輝きは地上……いや地中より沸き出でて天まで届くかのような、荒々しいとさえ思える光の奔流だった。
 セレドットの山岳風景に文字通り異彩を放つのは、セレドの街を取り巻く光の河。旅人にとっては、どんな灯台よりも確かな道しるべである。
 この輝きの本質が果たして何であるのか、ドルワームやツスクルの学者たちでさえ、はっきりとはわかっていないらしい。
 光る山に向かって進路を取りつつ、私は一つの疑問が氷解していくのを感じた。
 かつてセレドの街を訪れた時、この街は光の河の加護を受けた街である、という意味の立札を見たことがある。
 だが、町のどこにも光の河は見当たらず、おそらく私の目の届かない場所にでも隠されているのだろう、とその時は自分を無理矢理納得させたものだが……その予想はある意味では、正解だったわけだ。
 当時の私の目の届かない場所、今、私の目の前に広がるセレドの街は、谷間から溢れる、まばゆいほどの光に照らされていた。
 だが……
「ニャんか、暗い街だニャあ」

 猫魔道のニャルベルトが首をかしげる。
 彼の言う通りだった。神々しい輝きとは対照的に、光の映し出す人々の顔には暗い影が浮かんでいた。
 どうやらこの街もまた、トラブルを抱え込んでいるようだ。

 事情を聞いてみると、いくつかのことが分かった。
 どうやら、私が知るセレドとは逆のことが起きた、ようなものらしい。
 ここにいる人々が、あちらにはいない。あちらにいる者たちは、ここにはもう、いない。
 私は腕を組み、軽く唸った。
 勇者の盟友たちと道行きをともにしたかつての戦いの際、紫色の霧の下に広がるレンダーシアがどういう存在なのか、一応の説明は受けたが、私はそれに納得したわけではない。
 ゆえに各地を巡りながら、その謎にメスを入れようと考えているのだが……
 これまで知った情報を元に推測してみても、過去のようにも未来のようにも見えるし、やはりただの作り物とも思える。そして今知ったことを考えれば、まるで常世の国ではないか。

 腕組みのまま、私は神殿へと向かう。
 とりあえずは目の前の目的を達成するとしよう。待ちに待った技術解放の儀式だ。
 ダーマ神殿は街と同じく光の河に包まれ、力強い輝きを放っていた。
 だが、無人の静謐に包まれた霧の下の神殿に比べれば、この輝きも、祈る神官たちの存在もやや騒々しく、不気味なまでの神聖さはまったく失われてしまったようである。
 今、神官たちが最も関心を寄せていることといえば、大神官殿の後継者論争である。その次に、技術解放を目当てにやってくる冒険者たちへの対応。
 神の教えは、そのまた次ぐらいだろうか。
 外様の優秀な神官の抜擢と、それに対する生え抜きの神官たちの反感……実に生々しい。
 人の集まるところ、社会が生まれ、権力が生まれ、争いが生まれる。ありがたい神の教えも、人をこの宿業から解き放つには至らなかったようだ。

「生きるっていうのは、綺麗ごとじゃないのよね~」

 他人事のようにリルリラはうんうん、と頷く。これでもやはり彼女は高徳の聖職者、らしい。

 もっとも、今の私にはそんな後継者争いも関係のないことだ。
 技術解放の儀式を求め、スキルマスターと称される青年の元へと急ぐ。
 周囲を見渡せば、足早な旅人たちがこぞって同じ道を歩んでいた。
 それは期待と不安の入り混じった、宝箱を開ける前の冒険者の顔だった。
 おそらく、私の顔にも同じ表情が浮かんでいることだろう。
 果たして、魔法戦士にどんな変化が訪れるのか。
 ごくりとつばを飲み込み、私は扉を開いた。
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