目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ミラージュの冒険日誌

2014-06-11 23:16:16.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~ドラゴン・キッズ・クエスト(2)

 ここはレビュール北西部、竜たちが闊歩する丘の上。
 ウェディとエルフと猫魔道が額を集めて一冊の本に注目する。
 ドラゴンは我関せずと隣を通り過ぎていく。

 魔物を手懐けるため、共通して必要なのは、戦って勝つことだ。
 弱肉強食の世界で生きてきた彼らに、いきなりシェイクハンドでお友達という概念は存在しない。
 だが、打ち倒した後が問題である。
 必要以上に痛めつけるのは論外としても、魔物の興味を引くための工夫が無ければ、そのまま逃げられておしまいなのだ。
 このスカウトの書には、そのあたりのコツが載っているはずなのだが……

『食性は肉食。口から吐き出す炎で肉を焼いて食べる者もいる。ただし木の実をため込む習性も確認されており、雑食の可能性も指摘されている』

 ……まあ、とりあえずは肉か。餌付けは基本だ。

『モンスターの王と呼ばれるドラゴン族は非常に気位が高く、子供であるドラゴンキッズも例外ではない。彼らは弱者に興味を持たない。気を引くには、圧倒的な強さと威厳を見せつける必要がある』

 どうやら下手に出るのは逆効果らしい。威儀を保たねばならんな。

『ドラゴン族の寿命は我々の数倍から数十倍に至ると言われ、一部の高等な種であれば世界そのものと等しい時間を生きるとさえ言われている。彼らの時間を我々の尺度で測ってはならない。じっくりと時間をかけて手懐けるべし』

 なるほど、短気は損気。じっくり行くとしよう。
 じっくり。
 じっくり。
 じっくり……
「……で、あとどれくらいじっくりするニャ?」

 ニャルベルトはすでに昼寝の構えである。
 肉を投げたり、威張って見せたり無言で待ち続けたり、あれこれ試してみたが結果は全て空振り。何故だ、何故懐かん?
 じろりと睨みつけても、スカウトの書は素知らぬ顔である。

「ミラージュ、ドラゴンに嫌われる体質なんじゃない?」

 ……そんなピンポイントな体質がどこにある?
 私も疲れて芝に腰を下ろす。その隣をドラゴンキッズがとことこと歩いていく。
 声をかけてみたが、一目散に逃げていった。
 ……一度出直すか。
 私がついに諦めかけた、その時である。

「あら、貴方は……?」

 聞き覚えのある声がした。
 瞬間、思わず跳ね起きて背筋を伸ばす。

「確かヴェリナードの魔法戦士様、でしたね。ご機嫌麗しゅう」

 茶目っ気のある表情でにっこりとほほ笑む、私はどんな顔をすればよいのか分からず、目を白黒させるばかりである。

「ところで、何故こんな場所に?」

 少女は首をかしげるが、それは私が言いたい台詞だった。
 ごくりと唾を飲み込む。ニャルベルトが不思議そうに見上げていた。
 柔らかな金髪に秀でた額。口元の特徴的なホクロが少女らしい表情に大人びた印象を加える。
 見紛うはずもない。  グランゼドーラ王国第一王女、勇者姫アンルシアその人だった。
いいね! 21 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる