なりきり冒険日誌~暴君の溜息(2)
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凱旋を果たした我々と裏腹に、調査隊の任務はこれからだ。
調査隊の一人で私の顔見知りであるキンナーによれば、暴君の魔力はまだ消えていないという。
そしてあの暴君は復活した実体ではなく、その魔力の残り香が見せた幻影である、というのが調査隊の現在の見解だそうだ。
魔力が完全に消えない限り、何度でもこのようなことが起こりうるという。全く恐ろしい話だ。
今回の私の闘いぶりは、お世辞にも上等とはいえないものだった。
次に戦うなら、もっと自分を鍛え上げ、しかるべき装備を整えていきたいものだ。とりあえず、あの闇の稲妻に対抗できる装備は探しておこう。
さて、ロディアが見せた未来のうち、私がノーブルコートを支給されることと、恐ろしい魔物に苦戦することは的中した。
だが、暴君の威力をもってしても大地の崩壊には至らなかった。
世告げの姫が語る滅びの運命とは、あのバサグランデすら凌ぐものなのだろうか。
あえて近づくまいとしていた場所に、そろそろ踏み込むべきかもしれない。
世告げの姫が見せた崩壊の大地、落葉の草原へ。