目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ミラージュの冒険日誌

2015-04-11 23:05:10.0 テーマ:その他

なりきり冒険日誌~銀河の青いSAVA

 昔、酒場で偶然知り合ったウェディの冒険者が、こんな話を聞かせてくれたことがある。
 このアストルティアのどこかで、常に、大量の鯖を積んだ箱舟が走っているのだ、と。  鯖。
 そう、あの鯖である。
 煮て良し、焼いて良し、酢で締めるのも美味。鮮度の管理にご用心。エルトナではスシにも使われるという、あの鯖である。
 何を言っているのか、と首をかしげる私をよそに、彼は話を続けた。
 鯖を積んだ箱舟はたまに事故を起こし、大量の鯖を周囲に撒き散らす。
 その後始末に鉄道局員、周辺住民はもとより、大地を司る精霊や神々までが総動員されるため、世界の理が一時的に狂ってしまうのだという。
 アストルティアの空気が重くなり、人々は体の自由を奪われる。目の前にいた相手が突然、消えてしまったり、何故か後ろ向きに歩き始めたりする。
 その冒険者はこれを「鯖の問題」と呼んでいた。

 初めてその話を聞いた時は、何を馬鹿なことを、と笑ったものだ。
 酒の席での法螺話、ナンセンスなジョーク。そうとしか思えなかった。
 だがその後、魔法戦士として、そして冒険者として各地を転戦するにつれて、彼の言う"狂い"を感じることが増えてきた。
 頭上に黄色い光が輝き、やがてそれが赤くなる。金縛りにあったように動かない身体。逆に自分だけが動けて、他が止まってしまったように見えることもある。
 そのたびに私は彼の話を思い出すのだ。「鯖の問題」のことを。
 その日も、私は思い出していた。
 緊張の糸が張り詰める魔法の迷宮。周囲にはチーム"豊穣の月"の仲間たち。
 そして目の前には紫色の大蛇と屍竜、魔人。
 冒険者の間で伝説の3悪魔と呼ばれるモンスターである。
 ようやく体調を持ち直した私は仲間たちに誘われ、リハビリがてら、この戦いに参加していた。
 同行したモモ殿、ザラターン殿は何度もこの敵を打ち倒してきた熟練の冒険者。
 カタキ殿はわけあってしばらく一線を退いていたのだが、最近めでたく復帰。私にとっては久しぶりの共闘となった。
 折も折、彼女が復帰した直後に私の方が風邪をひいてしまい、復帰祝いを言うタイミングも逃してしまったが、こうしてまた共に戦えることは何ものにも勝る喜びだ。
 彼女は三悪魔との戦いは今回が初めてとのことで、是非初勝利を味わってもらおうと、意気盛んに戦闘を開始したまでは良かったのだが……

 動かない。
 体が動かない。
 よりによって、このタイミングでか!? 私の脳裏に大量の鯖がぶちまけられる光景が浮かび上がった。
 一瞬、まだ体調が戻っていないせいかとも思ったが、それにしても指一本動かせないはずはないのだ。
 重い身体を引きずって、辛うじてバイキルトとフォースブレイクを決める。が、そこからまた空気が重くなる。
 一度は意識が遠くなり、どこかに「落ちる」感覚すら味わうほどだった。
 おそらく戦闘時間の半分ぐらいは、3人で戦っているようなものだったのではないか……。
 もっとも、それでもきちんと持ちこたえ、戦線を崩壊させずにいられるあたりに、彼ら3人の実力の程が伺えるのだが。
 その後、私も辛うじて戦闘に復帰。一度「落ちた」ことで何かが変わったのか、そこからは実にスムーズな戦運びとなった。
 2戦して2勝。チョーカーも砕けずに残ったものを一つ獲得。上々の成果と言えるだろう。終わり良ければ総て良し、ということにしておく。

 その後、別の戦いを一つ潜り抜けたところで、私は彼らと別れた。
 時間はまだあったが、たった数度の戦いで汗がびっしょりと額を覆っていたのである。
 どうやら、まだ無理はしない方がいいらしい。ここでまた体調を崩したら元の木阿弥である。

 とはいえ、ある程度闘えることは分かった。この分なら、少しずつ冒険に戻っていけるだろう。
 マダンテやダークネスショットも、様々な相手に試してみたい。三悪魔はお世辞にもマダンテと相性のいい相手とは言えない。あのマジンガあたりなら、悪くないのではないか……。
 想像の種はいくつもある。それを現実にすり合わせて開花させるのが冒険の醍醐味だ。
 まずは無理をせず、しっかりと力を蓄えていくことにしよう。
いいね! 18 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる