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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2016-05-14 16:03:56.0 2016-05-14 17:21:56.0テーマ:その他

魔法戦士、モグラに挑む(1)~なりきり冒険日誌【ドン・モグーラ、ソロ挑戦】

 石造りの広間に、カタカタと歯車の音が響く。
 天上の採光窓から降り注ぐ光がスポットライトのように石畳を照らし、モグラは慌ててサングラスを取り出した。
 口元にはマイク。愛おし気に抱えた繊細なハープとは対照的に、ずんぐりとした巨体が見る者にチグハグな印象を与える。
 彼こそがドン・モグーラ。モグラの楽団の団長であり、メインボーカルである。開演の時を今や遅しと待ち続けるその姿は愛らしくもあり、ふてぶてしくもある。
 軋んだ歯車の音が絶え間なく鳴り続ける太古の地底回廊は、コンサート会場としてはいかにも不向きな場所だったが、彼らの場合は関係ない。
 この騒音すら彼らにとっては伴奏の一部であり、彼らの歌もまた我々にとっては騒音の一部に過ぎないのだから。  いたずらモグラのモグやん・スターシーカーは私の古い友人である。
 かつて私の家に居候し、その後各地を渡り歩いた後、モグラの楽団に自分の生きる道を見つけ、今ではドンの元で日々音楽修行に励んでいる。
 そんな彼が先日、久しぶりに私の家を訪れ、コンサートチケットをどっさりと置いていった。巷では練習札の名で呼ばれる格安チケットである。
 かくして私は酒場で冒険者を雇い、彼らの演奏会に来場することとなったのだ。

 実を言うと、私は気が重かった。
 以前も同じように酒場の冒険者を雇ってドン・モグーラに挑戦したことがあったのだが、結果は惨敗だったのだ。
 ドンの見せる様々なスタイルへの対応、次々と現れる共演者への対処、そして大技の回避。全て、酒場の冒険者達が苦手とするものである。
 私自身が対応しようにも、一介の魔法戦士にどれほどのことができるだろう。
 せめて、噂に聞く浮遊呪文が世に広まるまでは手が出せないのではないか……私の中で、そんな風に諦めていた所があった。

 だがそんなある日、私はふらりと立ち寄った酒場で、興味深い噂話を聞いた。
 ある冒険者が、私よりもずっときつい条件でドン・モグーラへの挑戦を続けているというのだ。
 未だ撃破は果たせていないそうだが、挑戦回数は3桁に届こうとしているらしい。
 私はガンと頭を殴りつけられたような気分だった。たった数回の失敗で諦めかけていた自分が恥ずかしい。まだまだできることがあるはずではないか。

 こうして私は戦術を練り直し、厳選したメンバーと共に地底会場に立っていた。
 歯車の音に混ざって、気の早い鼻歌が聞こえてくる。ドン・モグーラは既にリズムをとっていた。
 地面の下で待機中の楽団員たちも待ちきれず歌いだす。地響きのような合唱。
 それつられたのか、私の後ろからキィキィと甲高い声が聞こえてきた。歌に合わせて翼を揺らすのはドラキーのラッキィ。魔力の歌はお手の物。ドラキーの歌声がモグラの歌に混ざり合う。合唱だ。いざとなれば僧侶も歌う。大合唱団。
 問題は、私のタクトが彼らを御しうるかどうか。
 雇った戦士が斧を石床に這わせると、共鳴の広間に籠った音が響いた。
 私は高く杖を掲げた。ライトフォースの輝きが杖の先に灯り、いくつもの視線がそこに集まった。
 一瞬の沈黙。
 そして、題名のない音楽会が始まった。
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