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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2016-08-12 00:22:26.0 2016-08-12 22:55:47.0テーマ:その他

流れよ我が涙、と地の神は言った(1)~なりきり冒険日誌【注:ver3.3ストーリーに関する記述有り】

 絡み合う蛇のような二重螺旋の階段が、下へ下へと伸びていく。
 ここは冥闇の聖塔。地神ワギの手になる超文明の遺産である。
 闇の領界を探索する我々は、解放者殿に遅れること一巡り、ようやく最後の未踏区域であるこの塔に脚を踏み入れた。
 壁には機械的な光を放つパネルが敷き詰められ、時折、光の環が階段の縁を通り過ぎる。楽園と呼ばれる空中都市の姿から想像した通り、超未来的な光景である。
 だが、その一方で、探索者を待ち受ける仕掛けのほとんどは、かがり火と松明、そして探索者自身の足を最大限に使う、原始的なものだった。
 硬質な空気漂う機械仕掛けの塔に、せわしない足音が響く。色とりどりに染まる松明の光に、我々自身の影が踊る。
 超文明の塔に、松明を掲げて走り回る冒険者たちの姿は実に不釣り合いで、私も首をかしげざるを得ない。
 だが、火は文明の象徴である。
 高度に発展した機械文明の中で、あえて文明の原点に返ること。それがワギの思し召しというわけだろうか。
 ……考えすぎのような気もする。
 ま、神の御心がどこにあろうと、我々のやることは同じだ。灯火台に火をくべるごとに一つ、また一つと扉が開いていった。

 こうして我々は聖塔を踏破していった。
 途中で発見した石碑からは、闇の領界に関する重要な情報を得ることができた。
 竜族の過去と罪業、そして与えられた処置。これらはヴェリナードへの報告書に念入りに記録しておくべきだろう。

 他に特筆すべき点としては、宝物庫の存在が挙げられるだろうか。
 この塔はあくまで試練のために造られたもので、宝物庫を設置する意味は無い筈なのだが、そこはさすが強欲を第二の天性とするドワーフの神といったところか。
 残念ながら我々が訪れた時には、既に何者かによって荒らされた後だったらしく、空になった宝箱が散乱するのみであった。
 誰の仕業なのかは不明だが、聖塔の宝物庫を暴くとは、まさに神をも畏れぬ所業である。  塔の探索も一通り終わろうというところで、我々は一旦、楽園に戻ることになった。
 最後の部屋に入るには、一度外に出て別の試練を受けねばならないらしいのだ。
 さて、どんな試練が待っているのやら。また松明を持って走り回るのか?
 これまでの探索が順調だったせいもあり、気楽な気持ちで外に出た私は、そこで意外な試練と遭遇することになる。
 私は知ることになった。
 これまで駆け抜けてきた機械塔の仕掛けなど、ほんの小手調べに過ぎなかったことを。
 そして地神ワギの御心を。

 人工の輝きに照らし出された空中都市を、ヘックス模様の空が包む。
 肌を刺すような、冷たい風が吹いていた。
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