なりきり冒険日誌~三闘士の導き
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気のよさそうなゴーレムにご挨拶。土産物にはドルワームで買った銘菓、砂漠の月などはどうだろう。ドルワームらしくハイカラな"かすていら"風の菓子で、ねっとりとした歯ざわりと甘さがたまらない。
だが土人形の口には合わなかったらしい。交渉は決裂。この数秒後、粉砕した。
ここは三闘の神殿、例によって王者の武具を求めてここまでやってきた。書いてしまえばあっさりだが、ここにいたるまで、多少の手間があった。
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まずはドルワーム王国。
前回、カミハルムイのハネツキ博士との交流が判明したドゥラ院長からコメントをもらいたい、という理由でこの国を選んだのだが、これといってコメントは無いらしい。
謁見の間ではウラード王自らが王者の武具について語ってくれた。ウルベア、ガテリア、そしてドルワームの三国で王者の武具を守護してきたこと。そのために必要なのが三闘士の武具であること。そしてその一つが、あのダオ皇子から譲り受けた三闘士の斧であること。
意外なつながりがあったものだ。彼は元気でいるだろうか。
ガテリア皇国とはのちに敵対することになるウルベアだが、元は友好国だったらしい。そのウルベアも滅び、ガテリアはガタラにその名を残すのみ。唯一生き延びたのがドルワーム。ドワチャッカの壮大な歴史を感じずにはいられない話だ。
ところで、カミハルムイでもヴェリナードでも探索に関しては担当者が全てを任され、王は直接動かなかったものだが、ドルワームでは王自らが指揮を執ってくれる。勤勉な王のようだ。もっとも、任せられる部下がいないだけ、という見方もできるが。
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ウルベア遺跡にて皇帝ボラン・グムニスの霊から三闘士のハンマーを譲り受ける。ドルボードの時といい、ダオ皇子の時といい、この遺跡には妙に縁がある。
ちなみに写真に写っている紫色の球体こそは亡き皇帝の霊魂、ではなく、ただのリレミトゲートである。
ドルワームの盾、ダオ皇子の斧と合わせて、ここに三闘士の武具が勢ぞろいした。
……だが、よく考えてみるとこの斧は皇子がありあわせの材料で最近作ったものだ。他の二つと違い、代々伝えてきた武具ではない。大丈夫なのだろうか……?
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三闘士の祭壇。ご覧のとおり斧、盾、ハンマーが描かれている。
斧も問題なく働き、迷宮へ。むしろ最近作られた斧だけが砕けず手元に残った。ダオ皇子の技術は確かなものだったらしい。
そういうわけで、私は例によって守護者の試練に打ち勝ち、王者の盾を手に入れた。ちなみに今回のパーティは元々ダークパンサー20匹討伐のために集めた精鋭部隊だった。
守護者には黙祷をささげよう。