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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2017-06-20 23:08:37.0 テーマ:その他

練磨(2)~なりきり冒険日誌

「麗しき勇者姫とその仲間たちが描く激しくも美しい戦いの軌跡! ンン~ッ、創作意欲がグングン沸いてきたぞ!」

 長いひげをピンと立てて満面の笑みを浮かべる男の名はルネデリコ。幻想画家と呼ばれている。
 彼が描く絵画はただの虚像ではない。キャンバスはもう一つの世界となり、そこに描かれた戦いを我々に疑似体験させる。人呼んでバトルルネッサンス。
 無論、負けたからと言って肉体が傷つくわけでもない。あくまで幻想の世界。
 肉体を酷使できない今の勇者姫が、イメージトレーニングを行うには最適の舞台だった。

「あのルネデリコっていう人、ちょっと誰かに似てる気がして、気になるけど……」

 もう一つの世界を創りだす、芸術家気取りの男を遠目に眺めながら勇者姫は呟いたが、私は聞こえないふりをした。
 その追及は後でいい。少なくとも今は利害が一致しているのだ。

「さ、次はどんな戦いを描くのかね!?」

 ルネデリコは至福の表情で絵筆を握った。
 我々は次なる戦いへと身を投じた。

 私と共に剣を振るうのは勇者姫だけではない。疾風の騎士団に参加した冒険者達もまた腕試しのため、酒場の斡旋を通して戦いに参加してくれた。
 修業のため、最も強いランクに敵を設定し、道具の使用は不許可。時間制限と職業制限はとりあえず、無しとする。
 以前、同じ条件でバトルルネッサンスに挑んだ際は、僧侶に槍を持たせてアタッカーに据えるという奇策を用いるところまで追い詰められたものだが……
 さすがは勇者姫というべきか、あるいは冒険者たちの腕前か。今回の挑戦は比較的順調だった。
 かつて大魔王に仕えた四魔将、竜の巣に住まう飛竜たち。闇に堕ちた英雄、そして創造神を名乗る巨獣。
 魔法戦士の私が基本としている僧侶二人に戦士という構成のまま、これら強敵達を次々と打ち破っていく。
 意外にも、最も与し易い相手は自称"創造神"であった。狙ってもいないタイムアタックまで気づけば達成していたほどである。
 しょせん力に驕る者。タネが割れてしまえばこんなもの、ということだろうか。

 逆に、意外な苦戦を強いられたのが"恐怖の化身"である。
 ある冒険者の悪夢を具現化したとわれるこの敵だが、私にとってもなかなかの悪夢だった。

 その男は身の丈ほどもある大鎌を軽々と振るい、私の渾身の一撃を優雅に受け流した。ふわりと浮いた足元。貴公子然とした切れ長の目が静かに私を見下ろす。その瞳の奥には、底なしの闇。
 その闇から這い出たとでもいうのか、いつの間にか私は魔物の群れに囲まれていた。
 これが曲者である。
 一匹一匹は恐ろしい相手は無いが、かといって軽く蹴散らせるような小物ではない。そして倒せば倒した傍から、再び召喚される。
 これに対応できず、我々は一敗地にまみれた。増援を無視して速攻を仕掛けるべきか、それとも地道に周りから倒していくべきか、それが問題だ。
「……それにしてもお前たち、どういう関係なんだ?」
「黙秘権を行使する」

 ベリアルはむっつりとした表情でそっぽを向いた。

 結局我々は速攻戦を選ぶことにした。鍵となるのは私のフォースブレイク。
 私が旅に出ている間に、魔法戦士団により改良を加えられたこの技法を、私はようやくモノにしたところだった。
 より圧縮された理力の渦は、確実に相手の抵抗力を奪う。
 習得に当たり、勇者姫の剣技を大いに参考にさせてもらった。
 そして……認めたくはないが、あの男の剣技も。

 理力を乗せた我々の総攻撃が"悪夢"を追い払う。今回は敵が増援をあまり呼ばなかったことにも助けられたが、勝ちは勝ちだ。
 額の汗をぬぐう。

「頑張るのね、ミラージュ」

 姫君はまだ涼し気な表情である。まったく、勇者の体力は底なしか。

「前にも言いましたが……奴には負けていられませんから」
「ヒューザさんのことかしら?」

 改めて名前を出され、先日の手合わせを思い出す。互いに全力ではなかったとはいえ……奴の方が一枚上手だと思い知らされた。それが心の奥に引っかかっていた。
 こうして勇者姫の修業のお供をしているのも、そのせいだ。

「一つ、聞かせてもらっていいかしら」

 少女は首を傾げた

「どうしてミラージュはヒューザさんに負けたくないの?」
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