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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2018-02-16 22:41:41.0 テーマ:その他

王立調査団、マデ島へ行く(6/6)~なりきり冒険日誌【注:4.0ストーリーに関わる記述有り】

                                               
 調査記録を更にひも解く。
 彼らが発見したのはレトリウスの英雄譚だけではない。さらに進んだ時代のエテーネ王国の様子もいくらか明らかになった。

「錬金術と予言を礎として栄えた王国か」
「ええ。エテーネの王は神託を預かる祭司の側面を持っていたようです。これは非常に興味深い話です」

 人が集まればそれを総べるための宗教が生まれ、祭司は指導者となる。指導者はやがて王となり……典型的な国家の成り立ちをエテーネ王国も歩んだものと思われる。

「だが、気になるな」

 私は調査記録の一部を指さした。

「レトリウスの石碑では、予言を行ったのは彼の盟友だというじゃないか。キュルル……いや、キュルルス……だったか……?」

 キュレクス、とあった。神智の放浪者と呼ばれた人物で、彼の予言は建国王を大いに助けたという。
 ところがいつの間にか、予言を操るのはエテーネの王……レトリウスの子孫となった。

「どう思う? キンナー」
「さて……キュレクスの家系とレトリウスの家系がどこかで交わった、という可能性はありますが」

 なるほど、妥当な意見だ。だが私は妙に引っかかるものを感じていた。
 レトリウスにとってキュレクスは永遠の友、とある。そしてエテーネの語源はエターナル……。偶然だろうか。

「謎が謎を呼ぶ、ですね」

 嬉しそうにキンナーは回った。調べれば調べるほどわからないことが増える。学者たちはそれを楽しんでいるようなフシさえある。困ったことに、私もその空気に侵されつつあるようだ。
 ともあれ、今回の調査はこれで終わりである。
 修道院からマザー・リオーネが手を振った。会釈を返しながら調査団は帰路につく。
 上空を舞うソーラドーラが高く鳴いた。空と海の間、揺らぐ波しぶきの向こうから真実が顔を出すのはいつの日か。 
 まだ当分は、学者たちと付き合うことになりそうである。
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