目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ミラージュの冒険日誌

2018-06-19 23:21:03.0 テーマ:モンスター・ボス討伐

魔法戦士、聖守護者の闘戦記に挑む(6)


 紫紺の風はかき消えた。
 勝利の雄叫びを上げるより早く、もう片方の風は冥骸魔へと襲い掛かっていた。
 一方、レギルラッゾは崩れ落ちた相棒を見つめ、頭蓋骨から暗い息を吐きだしていた。
 呪詛の言葉が骨の間から漏れ溢れる。低く、そして強く……!
 怨念のコトダマが死せる獣魔にまとわりつく。崩れ去った肉体を呪いがつなぎとめ、そして……再生する!
 想念具現の術。
 紫紺の風は漆黒の肉塊と化して立ち上がった。禁忌の術だ。片方を倒しても、敵の猛攻は止まない。それが彼らの不敗の秘密。
 だが術者を倒せば想念もまた掻き消える。我々は冥骸魔に集中砲火を浴びせた。あと一押し!  私は体内の魔力を開放し、爆光に変える。アラモが雷撃を続行する。
 畳みかけようとする焦りを必死で抑え、私は一歩引いた。拙攻厳禁。蘇った獣魔から距離を離しつつ、万一の事態に備える。ここまで来て、同じミスは御免だ。
 基本に立ち戻る。世界樹の葉を常に用意。攻撃はアラモに任せればいい。戦線維持!

 実際、間一髪だった。頭蓋骨から低く唸るような声が響くと、冥骸魔は最後の力を振り絞って獄門クラッシュを敢行したのである。あわやというところで宙に逃れ、同時に仲間の位置を確認する。即座に蘇生に走るためだ。
 だが、一人を蘇生したところで獣魔の怨念が私を貫く。パーティは未だ壊滅状態。ここまできて敗北を喫するのか……?

 歯を軋ませる私の頭上に、優しい光が降り注いだ。顔を上げると、下半身のない少女が美しい微笑みと共に私を見下ろしていた。  的確な蘇生呪文! しばらく、彼女の方向に脚を向けて眠れそうにない。

 再び体勢を立て直す。立ち上がったアラモがその脚でレギルラッゾに食らいつき、雷撃を浴びせる。赤い角に稲妻が降り注ぎ、甲冑の内側からプツンと、何かが切れるような音がした。
 ギガブレイクが畳みかける。さらに何かが千切れる音。冥骸魔は壊れた自動人形のように痙攣しながらこちらを振り向こうとした。
 そこにダメ押しの稲妻が降り注ぐ。
 乾いた音と主に、肋骨が一本、地面に転がった。
 それが引き金だったかのように、次々と骨が外れ、カラカラと地面に崩れ落ちた。
 膝が折れ、胸骨が落下し、最後に残った特徴的な頭蓋骨だけは形を保ったまま床を転がった。
 怨念となった獣魔もまた虚空へと消える。まるで、最初からそこにいなかったかのように。投げ出されたレギルラッゾの頭蓋骨がそれを見つめる形となった。
 やがて物言わぬ屍の眼窩からギラついた輝きが消え、ただの空洞へと変わる。
 それで、終わりだった。
「お見事でした」

 ユリエル少年が手を叩く。
 私と仲間たちは床に身体を投げ出して疲れを癒しながら、その拍手を浴びていた。

「酒場で雇った仲間と、魔法戦士で挑む、と聞いた時は少し驚きましたが」
「虚仮の一念、だな」

 身を起こし、アラモのたてがみを撫でてやる。尻尾が風をかき混ぜた。
 時期も良かったのだろう。今の時期に最大まで修練を積んだ冒険者を酒場で探せば、自然と強敵を意識した強者が集まる。ほぼ即決で雇った僧侶と天地雷鳴士は、この戦いで必要となる全ての耐性を兼ね備えた、エリート中のエリートだった。

「魔法戦士団にも良い報告ができそうだ」

 天地雷鳴士と占い師、僧侶が9割を占めるというこの戦いにおいて、魔法戦士としての参戦はベストの選択ではないかもしれない。
 だが、それでも探せば道はある。少なくとも敵が本調子でなければ、魔法戦士にも戦いようはあるというわけだ。

「まあ、行動のほとんどが世界樹の葉でしたけどね」
「……どの職業にもチャンスがあるということだ。いいじゃないか」

 敵の行動を見極めて生存率を上げ、世界樹の葉を使うだけならばどんな職業にでもできることだ。そして敵が本調子でなければ、ほぼそれに専念していても討伐は可能なのだ。ならばどの職業にも光明はある。
 キラーパンサーでなくキメラを起用した場合の戦い方もまた別に検討してみたいが……それはまた別の機会にしよう。
 ともあれ……
 どうしても自分の拘る職業でこの強敵と戦いたい。事情があって一人で戦いたい。
 ……そんな冒険者のための、何かの助けになることを祈って、この記録を書き終えようと思う。 「……ところで世界樹の葉、何十枚使ったんですか?」
「……数えたくないな……」

 若葉の精霊からお叱りの手紙が届かないことを祈るとしよう。
いいね! 6 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる