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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2018-09-01 21:30:23.0 2018-09-05 20:50:09.0テーマ:その他

オーグリード大陸探索記(7)【注:ver4.2のネタバレを含みます】

 グレンからオーグリードに向かう旅人の多くは雪深く険しい山脈を迂回して、その麓に広がるランドンフットの高原を抜ける。少々遠回りになるが、それでも雪山を突っ切るよりは早く着くし、何より安全だ。
 あえて雪山登山を試みるのは人通りの多い街道を避ける訳ありの旅人か、荒行に挑む修験者の類、あるいは余程のもの好きぐらいのものである。
 我々は強いて言えば、最後のグループに分類されるだろうか。

 一面の雪景色を雪のつぶてがまだらに染める。
 氷雪が背ビレを叩いた。痺れが一番先に来て、痛みが次に来る。冷たいと感じるのは、その後だ。
 ゾンガロンが暴れまわった1300年前も今も、この景色だけは変わらない。偽りの太陽が大地を焼いた500年前を除けばいつの時代も、雪と氷だけがこの山の支配者だったのだ。
 万年雪を踏みしめると、凝固した年月と雪の結晶がブーツに絡みついた。  我々があえてこの険しい道を選んだ理由は二つ。一つ目は、ゾンガロンがこちらを通った可能性を考慮してのことだ。
 もっとも、期待はしていなかった。ランドンの奥地では吹き荒れる吹雪があらゆる景色を一瞬にして書き換えていく。仮にゾンガロンがここに姿を現していたとしても、その痕跡すら残っていないだろう。
 それでもこちらのルートを選択したのは、エリガンの強い要望によるものである。

 橋上の集落でエリガンが行った聞き込みは、予想以上の実りをもたらしていた。件の女戦士の部族について、バンジー以外にも様々な逸話が残っていたのである。
 例えば、戦士達が行ったもう一つの儀式……氷の杯を手に単身、ランドンの山頂へと挑戦し、そこに住む竜神から聖なる雫を授かるというものだ。
 少しでもオーグリードの歴史に興味を持つ者ならば、ただの伝説と笑うことはできまい。水竜ギルギッシュとグロリスの雫。そしてある剣士にまつわる物語はグレン・ガートラント両国にとって重要な意味を持つ。
 そのさらに源流と言うべき習わしがゲルトの部族発祥だったとは……エリガンは興奮のあまり羊皮紙を二枚も無駄にしてしまった。
 しかも、その話には続きがあった。

 ゲルトの神話曰く、ランドンの山中には人を避けて暮らす一人の仙女がいた。
 神秘的な風貌を持つその仙女は滅多に人前に姿を現さないが、ゲルトの娘達が雪山で遭難した時にはこれを助け、麓まで導いてくれたそうだ。
 ある時、その仙女が病に倒れた。
 かつて仙女に命を救われたゲルト民族の娘はこれを知ると八方手を尽くしてグロリスの雫を手に入れ、仙女に捧げたのだという。 「ゲルト民族、竜神と聖なる雫。これらは歴史上、実在を確認された存在だ。ならば、仙女もまた……」

 実在するのではないか。それがエリガンの意見だった。
 そして私には、その心当たりがあった。いや、多くの冒険者にとって、心当たりがあるだろう。
 かつて偽りの太陽と呼ばれた黒い天体を背中に感じ始めた頃、我々はその場所へとたどり着く。
 それは雪景色の中にぽっかりと空いた、真っ黒な穴だった。  凍った岩肌を穿つ洞窟……無人の雪山に奇妙な存在感を醸し出すその穴に脚を踏み入れると、眩暈にも似た感覚が我々を襲う。足元の土が溶けて消え、まるで水の中を歩いているようだ。周囲からは岩肌も雪の気配も消え、神秘的な闇が我々の身体を包んでいた。
 更に歩を進める。ヒンヤリとした空気と闇の中、油の虹を思わせる奇妙な光源が辺りを取り巻く。ガラスに似た透明な材質で作られた階段が支えも無く宙に浮かぶ。
 そしてその奥に、白い輝きを纏った一人の女性の姿があった。彼女が我々に向かって振り向くと、艶やかな口元のルージュが闇の中に浮かび上がる。
 その美しさに、エリガンは息をのんだ。
 それこそは、ゲルト神話の語る仙女の姿……なのだろうか?
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