目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

ミラージュの冒険日誌

2018-09-05 20:51:26.0 テーマ:その他

オーグリード大陸探索記(13)【注:ver4.2のネタバレを含みます】

 さて、最後に、私自身のその後についても記しておこう。
 私は今回の騒動について報告書を作成するため、いま一度オルセコ闘技場へと赴き、細かい資料の確認を行った。これがなかなか骨である。大きな戦いがあったせいか、全員の記憶が微妙に曖昧なのだ。おかげで後調査によりその合間を埋めることになる。奇妙な作業である。  守護像をつつきながら記録を取っていた私に誰かが声をかけた。

「誰かと思えば、ミラージュ、お前か」
「その声は……」

 振り返ると、そこには長い旅を共にしてきた仲間の顔があった。

「久しぶりだな、エリガン。お前も来ていたのか」

 考古学者のエリガンだ。がっしりとした体格に相応しい、無骨な顔が私を見下ろし、軽くうなずいた。

「まだ気になることがいくつかあってな」
「相変らず熱心なことだが……いつぞやは世話になったな」

 私が改めて例を言うと、彼はそっぽをむいて肩をすくめた。

「別に礼を言われるほどのことじゃあないさ」

 ぶっきらぼうに言い放つ。なれ合いは御免、とばかりに私と距離をおき、他の資料を調べ始めた。
 彼は誠実な男だが、こういう性格のせいで聞き込みが上手くいかず、フィールドワークで苦労していたのを思い出す。相変らずのようだ。
 改めて、あの旅を思い出す……
 ……だが、やはりどこか霞がかかったように記憶が曖昧だ。まあ、旅の記憶なんてそんなものかもしれないが……
 眩暈。胸を打つ鼓動。 「…………」

 と、誰かに呼ばれた気がした。振り返ると、エリガンは私に背を向け、自分の研究に没頭していた。
 首をかしげる。何かがおかしい。誰かの声が聞こえたのだ……
 それはとても重要なことに思えた。あるいは……どうでもいいことに思えた。それがひどく不安だった。私は無言のまま何かを探した。何を……探している?

「どうかしたのか?」

 立ち尽くす私を、さすがに心配そうにエリガンが見つめた。その顔を見た瞬間、私は先ほど聞こえた声が遠ざかっていくのを感じ、首を振った。
 きっと気のせいだろう。その証拠に、その声がどんな声だったのかも、もう忘れてしまった。
 エリガンが崩れかけた柱に手をかけると、古い時代の破片が足元へと舞い降りた。砂埃と紛れ、もう見えない。

「歴史とは、何だろうな?」

 私は小さく呟いた。

「何だって?」

 エリガンが怪訝な顔をした。私は再び首を振った。

「誰かがそんなことを言ってた気がする、だけさ」

 時は流れる。先ごろ届いたアストルティア通信社の記事によれば、次の時代はもう目の前だ。
 だが時はどちらへ流れる?
 誰かが言った。今や時は、螺旋を描く潮流。全てはその一地点に過ぎない。
 ……時が未来に進むと、誰が決めたんだ?
 悠久の時を見守る守護像は何も言わず、ただ虚空を見つめていた。
いいね! 6 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる