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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2022-05-22 22:35:45.0 2022-05-23 23:48:27.0テーマ:その他

天使の都と宿屋の人々(3)~なりきり冒険日誌【注:ver6.0までのストーリー記述有】

「フォーリオンへようこそ、ミラージュ様」

 ナナロと名乗ったそのコンシェルジュは、フォーマルな所作で我々を出迎えた。
 その背後には、翼もつ人影。  ここは天星郷フォーリオン。天使たちの都。
 世界宿屋協会にまつわる"天使"の噂を追って、我々はここにたどり着いた。……否、連行された。
 本来ならば天使の実在に驚き、感銘し、世界の神秘に胸をときめかせるところだろう。……拉致同然の強制連行でさえなければ。

 コンシェルジュが天使らと目くばせしあうのを見て、私は顔をしかめた。少なくとも宿屋協会が天使と繋がっていることは、これで完全に証明されたが……。
 彼女は再び私に向き直った。張り付いた営業スマイルに、微笑みを返すのは躊躇われた。

「説明してもらえるんだろうね?」

 私は両脚を張ったままで聞いた。

「出来得る範囲で」

 ブルーグレーの瞳が妖しく輝く。私は背後の天使たちに目を向けた。彼らもまた我々の様子をうかがっているようだ。ナナロは静かに、視線を遮るように移動した。ドワーフ族の小さな体は視線を遮る役には立たないが……重要なのは意思を示すことだ。私はますます背びれが固くなるのを感じた。
 彼女は滑らかな仕草で天使たちの方を示し、微笑んだ。

「あちらの方々とは友好的なお付き合いをさせていただいております。冒険者の斡旋も、その一部です」
「天使が酒場で冒険者を雇うわけか?」

 荘厳な空気漂う空の都に、見慣れた麦酒の看板を見出して思わず肩をすくめる。酒場で仲間を募るなど、天使のイメージではない。
「けど、おとぎ話の守護天使は酒場で仲間を探したっていうじゃない?」

 と、リルリラが口をはさんだ。
 星空の守り人伝説……確かにそういう昔話は聞いたことがあるが、あれはただの……。そう言おうとして私はかぶりを振った。
 天使や天星郷が実在する以上、どこまでが真実でどこまでが作り話か、もはや判断不能だ。
 一方、コンシェルジュは私とリルリラのやりとりを注意深く観察しているように見えた。何か禁に触れるようなことを言っただろうか? 私は彼女の表情をうかがった。あらゆる感情を包み隠すその仮面の名は、笑顔。

「天使様が直接、冒険者を雇うことは、殆どございませんね」

 彼女は表情を変えずに言葉を続けた。

「私どものお客様は、ああいった方々です」

 コンシェルジュが瞳を外に向ける。
 私は思わず息をのんだ。いや、私だけではない。天使たちも騒めいた。
 薄絹に包まれた天使の群れをかき分けるように、岩のような巨体が近づいてくる。筋骨隆々の肉体を半ばむき出しにした初老のオーガが天の都を威風堂々と闊歩しているのだ。あまりの異物感に、私は立ち眩みすら覚えた。
 その隣に、小柄な人影。身を包むのは、薄紫色の毛並みと優雅なローブ、背中には吟遊詩人を思わせる使い込まれたリュート。あの矮躯と大きく突き出た獣の耳は、プクリポ族の特徴だ。私は彼の名を知っていた。
「プクランドの英雄……フォステイル……?」
「お隣はガートラント建国の英雄、ラダ・ガート様です」

 ともに歴史上の人物である。私は凝視しつつ地上で聞いた噂話を思い出した。よもや……

「失礼……ミラージュ様とリルリラ様はまだ手続きが済んでおりませんので……少々奥に下がっていてくださいませ」

 彼女の指示により、私は英雄たちを間近で見ることは叶わなかった。彼らは酒場で何らかのやりとりをし……数名の冒険者を連れて出ていったようだ。ナナロは説明した。

「今、英雄の皆様はこの都で、とある試練を受けておられます。自然、色々とご入り用になりますがフォーリオンの方々はこの手の施設の運営には慣れておられませんので……わたくしどもがお手伝いというわけで」

 簡潔な説明だったが、飲み込むには時間がかかった。
 よく見れば転職を司るダーマの神官や預り所、郵便屋、お魚交換員までいる。私は天を仰いだが、ここが天だ。

「宿屋協会の手広さもここに極まれり、だな」

 そして英雄たちの手助けをする戦士達を斡旋するため、冒険者の酒場も経営している、というわけだ。それも、地上の冒険者たちを使って……。

「もちろん、どんな冒険者でも良いというわけではありません。色々と基準がございまして」

 実力、実績、人格などを総合的に判断し、信用に足る人材のみが天星郷へと迎えられる。これは協会の中でもトップシークレットに当たるそうだ。

「あなた方は例外的なケースですが、我々と天使の関係をかぎつけた調査能力を見込まれて特別に合格となりました」

 不合格だったらどういう目に遭っていたのやら……。私はリルリラと顔を見合わせるのだった。
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