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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2023-03-11 16:39:52.0 テーマ:その他

魔法戦士と天の都の冒険者(1)~なりきり冒険日誌【注:ver6.2までのストーリー記述有】

 空と雲が描くまだら模様が、形を変えながら足元を流れていく。その上にそびえる灰色の建造物は遺跡のようでも神殿のようでもあり、美しく左右対称に整えられた町並みはそこに住む生き物たちの几帳面な性質を物語っていた。
 その市街をさらに上から見下ろして、私は流れる風にヒレを揺らしていた。背には赤い翼。浮遊した体がゆっくりと角度を変える。
 まだ、空には慣れていない。私は翼をはばたかせ、浮遊都市の上空をゆっくりと流れていった。  天星郷フォーリオンは雲海を見下ろす巨大な浮島の集まりである。
 南に目をやると、緑なす森林、黄金の紅葉。しぶき上げる大瀑布……豊かな自然が浮島を彩る。人口の自然島。造花の庭園。天使の手により作り出され、完璧に調和したその景観は成程絶景だ。
 新緑の色に染まった大樹を空から見下ろせばそれは完成された一枚の絵画のように美しく、流れる大河の曲線で区切られた湿地帯は出来の良い地図を見ているような満足感を与えてくれる。 「これが天使の視界か」

 私は独り言ちた。確かに、美しい。
 だがどこか現実味のない光景だった。距離がそうさせるのだろう。街が、島が、まるで作り物の庭園模型だ。
 まして雲の下にあるアストルティアの諸大陸など、1ゴールドコイン一枚にも満たない小ささではないか……。

 ……烈風。
 私は翼に支えられた肉体の重みを突然に自覚する。景色を頭脳と結びつけ、周囲に注意を巡らせた。
 私の足元にあるのは模型でもなければ地図でもない。
 戦場だ。
 浮島の間を不穏な雲が流れていく。紛れる影。数は7……いや8。明確な意思をもって一直線に飛行する彼らの背に、純白の翼は見つからない。フォーリオン戦務室から支給された連絡石が警報と共に振動した。

『敵襲、北西の方角!』

 私がその方向に目をやった瞬間、白い翼が次々に急行する。
 戦務室の天使兵だ。相変わらず、手早い。空に慣れていない私では、あの速度での飛行は無理だろう。
 白銀の鎧に身を包む天使たちが腕を突き出すと光弾が雨あられと降り注ぎ、神聖なる光が侵入者を徹底的に誅滅していった。
 迅速な対応である。
 だが、光が影を生む。
 私は逆方向に視線をやった。懸念した通りだ。北西の部隊を囮に、ひっそりと接近する影がある。私は連絡石を口にあてた。

「北東に注目! 敵影3。大型だ」
『……! こちらの部隊はほぼ出払っている!』

 連絡兵の声に若干の焦りが見える。北西の部隊に数を使いすぎたらしい。

「了解。我々が正門前で迎え撃つ」
『わかった、可能な限り援護を回す』

 私は背中の翼を操って門の前に降下した。風に遮られ、やや手間取る。左右に揺れて位置が定まらない。最後は翼を消して飛び降りるようにして着地。
 ほとんど落下するように到着した私の姿に、待機していた戦士達が苦笑した。

「お疲れさま~」

 エルフのリルリラが負傷兵を治癒しながら私に声をかけた。

「空飛ぶのには慣れたかニャ?」

 猫魔道のニャルベルトがからかうように言う。

「空中戦闘はまだ無理だな……」

 私はずれた帽子をかぶり直し、ため息をついた。

「大きいのが三つ来るぞ。少し前進して迎え撃とう」

 戦士たちは各々に武器をとり、頷いた。
 彼らの背に翼は無い。代わりに角や毛皮。ヒレに薄羽、かびダンゴ。
 天空の門を守るのは、アストルティアの冒険者達だった。
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