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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2023-03-20 00:54:34.0 テーマ:その他

魔法戦士と天の都の冒険者(6)~なりきり冒険日誌【注:ver6.2までのストーリー記述有】

 見回りの天使兵に呼ばれ、ハルルートは席を立った。何か連絡があったようだ。
 私は酒盛りの……もとい、作戦会議の方に視線を戻した。酒に負けた連中には、ザメハとキアリーと減俸だ。

「やはり本命は神殿の方か?」
「でしょうね」

 オーガとエルフが頷きあう。結界を解かれたとこしえの神殿。我々にも詳細は明かされていないが、天星郷の最重要拠点だ。
「神都が狙いなら、もっと攻め方に工夫があるはずです」
「だとすれば問題ない」

 と、天使兵は断言する。

「結界の解かれた神殿は主力部隊が直接防衛に当たってるからな」
「本当に大丈夫かねえ」

 ドワーフが気だるげに肩をすくめた。

「そっちの部隊は全員天使なんだろ? 実戦慣れしてないんじゃないの?」
「天使長自らが指揮する精鋭部隊だぞ」

 天使は反論する。が、ドワーフはグラスを揺らした。からかうような笑みを浮かべる。

「模擬戦のエースねえ。そりゃ、優秀なんだろうけどさ」

 さすがに天使は気分を害したようだ。料理皿も空きが目立つ。

「フェディーラ様もいるんだよね」

 と、ザメハの傍ら、リルリラが口をはさむ。天使フェディーラ。審判の天使。そしてリアルクッキングエンジェル。天界の酒場で給仕係をしていたリルリラは料理好きのエリート天使と親交があった。 「久しぶりに会いに行っちゃダメかなあ。あ、差し入れも!」
「差し入れはともかく、地上人をそちらにも派遣するのは悪くない案だな」

 私は頷いた。偏った編成は事故の元。冒険者には暗黙の了解である。

「さすがに神殿に地上人を立ち入らせるわけには……」

 天使は難しい顔をした。連合軍の弱みである。何も天使に限った話ではない。我々魔法戦士団も他国と共同戦線を張るたびに、この手の問題に悩まされる。機密が、立場が、誇りが……
 様々なしがらみに縛られて、現場から見れば明らかに最善とは言えない手を、あえて打たざるを得ないこともある。天使も肩をすくめた。

「我々の権限では口出しできんレベルの話なのだ。とはいえ、君たちの英雄殿も別動隊として動いてくれてるし、よほどのことがない限りは大丈夫だと思うぞ」
「エックスさんか……」

 私は腕を組んだ。

「確かに、戦力としてはこの上ない布陣だが……」

 卓上に頬杖を突き、しばし瞑目。

「気になるのか?」
「戦力以前の話として、な……」

 私はテーブルを指で叩く。

「対応が素直すぎるとは思わないか?」

 天使たちは顔を見合わせた。
 会議に飽きた猫が、舟をこぎ始めていた。
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