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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2024-07-07 01:26:06.0 テーマ:その他

星空の守り人(14)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

 闇夜を光が走る。
 いつ果てるとも知れぬ戦いに、それでも冒険者たちは己を奮い立たせ、立ち上がった。
 天使の障壁が光輪を守る。その障壁を、冒険者たちが守る。一つ、二つの爆発は許しても、障壁の突破だけは阻止するのだ。戦い方がまた少し変わる。冒険者たちは素早くそれに適応しようとしていた。

「防衛軍で慣れたものよ!」

 オーガの魔導士が大火球を投げつける。また一つ、爆弾岩が砕け散る。

「ラダ・ガートもご照覧あれ!」

 彼は声を張り上げた。壁一つ隔てた向こう側では、紛れもない天星の英雄達が同じ戦場で戦っている。正直なところ戦況は厳しい。体力も魔法力も限界に近い。それでも、やるしかないのだ。
 始原の歌姫ご照覧あれ! 私もまた傷ついた体に鞭打って矢を射続けた。目がかすみ、闇に浮かぶ星の光が歪み始める。弓を引く腕が震え、それでもなお、矢をつがえる。ジア・ロックはもう目前に迫っていた。
 私は念じた。動け、腕よ動け!
 視界がぼやけ始めた。
 ……と、その時だった。
 私は視界の端に、何かを感じ取っていた。
 それは、視線……。
 光の壁。その向こう側。障壁を張り光輪を守るカンティスを、誰かが見つめている。美しい、琥珀色の瞳。
 それは始原の歌姫リナーシェその人であった。  カンティスは気づく気配すらない。だが今この瞬間、始原の歌姫の視線は英雄達ではなくカンティスに……そしてその周囲を守る我々に注がれていた。
 次の瞬間、私の耳元に美しい歌声が響く。
 
「………!!」

 続いて軽やかなリュートの音が。
 弦を引く腕が軽くなる。痛みが消え、私の身体に活力がみなぎるのがわかった。リルリラもハッと顔を見上げた。ニャルベルトもそうだ。
 光の彼方に、歌姫の微笑みが浮かんだような気がした。

『見ていてくれた……』

 各々の冒険者の身体から、爆発的な闘気が立ち昇る。高揚した気分が酩酊にも似た熱狂を引き起こす。
 ラダ・ガートらを援護し続けていた歌姫達が、今一瞬だけ、我々に力を貸してくれたのだ。英雄と雑兵でもなく、英雄叙事詩の主役と端役でもなく、ただ同じ戦場で戦う同志、仲間として……!

「5倍、20倍、50倍……いいや、100倍だ!!」

 誰かが叫んだ。意味などない! だがその自信が技に重さと力を与える。天地雷鳴士の放つ雷が、守護騎士が掲げる光の槍が、ジア・ロックを次々と飲み込み、一気呵成に押し流す!
 再び冒険者たちが勢いを取り戻しつつあった。
 が、その隙間を縫って接近する敵.影がある。

「いかん、備えろ……」

 私が叫ぶより早く、急行する影があった。抜刀隊! エルフの剣士は蝶の船首に立ち瞳を閉じて居合の構えを取っていた。
 何事か呟く。そして瞳を見開いた、その刹那!

「……!!」

 白刃が闇を裂く。閃光が走るや否や、ジア・ロックは真っ二つに割れていた。文字通り、一刀両断だ。

「す、凄いな……」

 私は思わず呟いた。エルフの剣士は照れくさそうに頭をかいた。

「声が聞こえたのです。この敵を倒すには、"コツ"がいる、と」
「声……?」
「あれはきっと時の王者、ハクオウ様の……」  剣士は柄頭に手を触れた。もはやこの場にはいない英雄の名を唱え、瞑目する。
 だが状況は彼に、感傷に浸ることを許さなかった。

「今度は上だーー!!」

 ドワーフが叫ぶ。頭上からジア・ロックの群れが押し寄せていた。近い!
 ジア・ミラルダが歪な笑みを浮かべる。

「「所詮は悪あがき。地を這う者達の。……ジア・ミラルダ。全てを見下ろす者の名だ」」

 念晶の仮面が高く輝く。常にそうだった。彼女は決して我々と同じ高さには下りず、上空から見下し続けた。

「だが、これ以上我々を……魔法戦士を見下すなら、罰を受けてもらうぞ!」

 私は必勝の気迫と共に空を見上げ、リルリラに命じて彼らの直下へと蝶を滑り込ませた。同調するように、魔法戦士を乗せた他のバタフライトも同じ地点に集結していた。
 考えることは同じだ。私は仲間たちと頷きあい、天を目掛けて腕を振り上げた。
 歌姫と英雄王の呪歌により、我々の身体には必殺の力がみなぎっていた。そんな魔法戦士を相手に、頭上を取る。それは致命的なミスなのだ。

「それを教えてやる!」

 私の口元には、獰猛な笑みが浮かんでいたに違いない。全身の理魔力を掌に集中し、空に向けて射出する。魔法戦士最大の奥義。

「エナジーフォール!!」

 空が紫色に輝いた。
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