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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 133

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ミラージュの冒険日誌

2024-07-07 01:26:13.0 テーマ:その他

星空の守り人(15)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

 魔法戦士達の肉体から、光の柱が立ち昇る。それは巨大な光の剣にも似ていた。
 猛り狂う理魔力の奔流が、頭上から襲来するジア・ロックの群れを捉える。危険な微笑みを浮かべた爆弾たちがエネルギーの激流に飲まれ、光の中へと消えていった。

「おおっ……!」

 歓声が上がる。
 が、それで終わりではない。天空へと打ち上げられた光はそこで一旦留まり、渦を巻く。理魔力の奔流が、叩きつけられるべき目標を見極めるかのように渦の目を輝かせる。
 目標は決まっていた。
 魔法戦士達が一斉に腕を振り下ろす。光の瀑布が上空より流れ落ちる。落下点はジア・ミラルダ!

「非力な……」

 傲岸なる原石は、侮蔑の笑みと共にそれを見上げた。理魔力の輝きに照らされて、鉱石の肉体が淡くきらめく。彼女は避けようともせず、棒立ちで攻撃を待ち受けた。
 確かに、そうかもしれない。魔法戦士数人の魔力を注ぎ込んだエネルギーの大滝といえど、ジア・クトの大幹部を前にすれば霧雨に等しいのだろう。
 だが、今だけは違う。

「……?」

 ジア・ミラルダの瞳に"それ"が映る。エネルギーの奔流に紛れ、流され、しかし爆砕せずに残っていた"それ"の姿が。

「アッ……!!」

 それはエナジーフォールに刺激され、臨海寸前のジア・ロックだった。
 ジア・ミラルダが初めて焦りの色を浮かべ、退避のために身をよじる。
 もう遅い!
 光の奔流が念晶の身体を包み、身動きを封じる。その流れ落ちる理魔力の中で、彼女自身の生み出した超兵器が起爆を開始した。
 天星の英雄でさえ恐れたという致死の兵器が、次々に連鎖爆発を引き起こす。夜空を切り裂く轟音。そして爆炎と爆光。

「……………!!」

 苦悶の呻きも、爆音に紛れて聞こえなかった。一つ、二つ、三つ……メガンテの激烈な爆光が理魔力の飛泉を歪め、捻じれを生む。爆炎と魔力の大渦と化したエナジーフォールの内側に、苦し気に蠢く人影が見えた。
 その影を更なる爆発が襲う。四つ、五つ……! 理力の渦が竜巻のように身もだえすると、助けを求めるように伸ばした念晶の腕もまた捻じれ、歪む。
 彼女の不幸は、エナジーフォールの内側でこの爆発を受けてしまったことだ。周辺宙域へと四散するはずだった爆炎は流れ落ちる理魔力に乱反射し、内側へと押し戻される。業炎が白い仮面を真っ黒に焼き焦がす。
 六つ、七つ……!!
 壮絶な爆発音が空に響いた。断末魔すらかき消す爆音だった。 「畳みかけろーーッ!!」

 冒険者と天使達が、消えかけた光に集中砲火を仕掛ける。千載一遇! 機は逃がさない! 徹底的な飽和攻撃がジア・クトの残影を襲う。

「ジア・ミラルダには! 真の力を発揮しないまま、ここで消えてもらう!」

 私は息を整え、その光が消えていくのを見守った。影も残さず、塵一つ残さず、消えていくのを。
 冒険者たちはあらゆる奥義を、術技を、兵器を叩きこんだ。これほどの徹底攻撃を、私は見たことがない。
 業炎が空を焼き、光芒が闇を裂く。
 不遜なる原石は、抵抗すらできないまま光の中に消えた。夜空に一瞬、鮮やかな緑柱が煌めく。それがジア・ミラルダの最期だった。
 呆気ない。あまり呆気ない最期だった。
 恐らくまともに戦えば、この場にいる全員を討ち滅ぼし、フォーリオンを焦土と化すほどの力を持っていたに違いない。だが全てを見下し、傍観に徹し、そして一瞬の油断から力を振るうことすらできぬまま、戦場の露と消えた。

「ジア・ミラルダ……」

 私は小さく呟いた。

「愚か者の名だ」

 星の光だけが、夜空に輝いていた。  *

 フォーリオンのミトラーから、帰投を命じる指令が届く。光輪の防衛戦は終わった。
 カンティス、フェディーラ、クリュトスの三人はようやく防壁を解き、崩れ落ちる身体を天使兵に支えられながら後退した。
 私はまばゆく輝く光輪を見上げた。
 そこには未だ、神話的な戦いを演じる英雄達の影があった。

「結局、ここから先は彼らに任せるしかないのか……」

 カンティスが無念を込めて呟いた。誰もが同じ気持ちだった。だが天使は力を使い果たし、バタフライトも大半が被弾による破損で満身創痍。燃料も底を尽きかけている。こんな状態で迂闊に手を出せば、英雄達の足手まといにしかならないことは明らかだった。
 カンティスは何度も振り返りながらフォーリオンへと退却した。我々もそれに続く。
 魔眼の月が大きく鳴動し、空に断末魔の叫びが響いたのは、それから一刻ほど後のことだった。
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