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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 134

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ミラージュの冒険日誌

2025-01-11 21:09:48.0 テーマ:その他

魔法戦士、ゼニアスに立つ(1)~なりきり冒険日誌【注:ver7.1までのストーリーに関する記述有】

 ざらりとした風が耳ヒレを撫でる。帽子の上で羽飾りが重々しく揺れた。
 踏みしめる大地は硬く、崖下に広がる湖はただ静かに、無機質な波音を奏でていた。
 背後には灯火に浮かび上がる素朴なテントの数々、まばらな樹々。外敵を阻む柵と見張り兵。一見すると、ごく平凡な野営地の景色である。
 ……木々から突き出す、奇妙な結晶の数々を除けば。

「ホントに違う世界なんだねぇ」

 エルフのリルリラが結晶を覗き込むようにして呟いた。猫魔道のニャルベルトが同意するようにニャアと鳴く。私は頷き、空を見上げた。
 見慣れぬ星々が粛々と、静かな光を投げかける。
 ここはゼニアス。ここは"始まりの地"。
 故郷を離れ、アストルティアを離れ、私は今、異郷の大地に立っていた。  私の名はミラージュ。ヴェリナードに仕える魔法戦士団の一員である。
 あのジア・クトとの決戦から数か月。平穏を取り戻した地上各国は、それぞれに活動を再開していた。
 エテーネ共和国が世界中に働きかけて開催した開国の式典は、その最も大きな一つと言えるだろう。
 その"出現"以来、他国と距離を置き続けてきた同国にとって、国の未来を左右する重大な式典と言える。メレアーデ代表以下、エテーネ首脳陣は各国への根回しと事前準備に大変な労力を割いたのだとか……
 その甲斐あって、式典は世界各国の要人が集まる豪華絢爛なものとなった。
 我がヴェリナードからは女王陛下に代わって、オーディス王子が国家代表として出席。これは事実上、次期国王を世界に向けて発表したに等しい人選であり、期せずして我が国にとっても大きな意味を持つ式典となった。
 王子自身もプクランドのラグアス"王子"やドルワームのラミザ王子といった各国の次世代を担う面々と縁を結び、大いに有意義な時間を過ごされたのだとか……
 ここで知り合った若き王族たちが十年、二十年後に世界を導いていくことになる、のかもしれない。
 ……私も叶うなら王子の護衛として、その場に同席したかったのだが……
 残念ながら、私は引き続き空の彼方、天星郷勤めが続いていた。

 ジア・クト戦の後始末のこともあるが、決戦の際、私の腕に突き刺さったジア念晶の検査に時間を取られたためである。
 これといって異常は感じなかったのだが、何しろことがジア・クトだ。何が起こるか分からない。痛くもない腹を……いや腕を、延々と探られることとなった。
 その間、私も遊んでいたわけではなく、色々とやっていたのだが……省こう。
 ともあれ、長い検査を終えて地上に復帰した私を待っていたのは、次なる時代の潮流であった。

 ジア・クトが残した装置から、異界への回廊が発見されたというのだ。
 調査のためガートラント、ドルワームが中心となって探索隊を結成。エテーネのメレアーデ代表も自ら参加を表明し、協調路線をアピール。負けじと世界中から学者、探索者、腕自慢の用心棒志願等々が集まった。
 そして中でも選りすぐりの精鋭、名付けて"燈火の調査隊"が第一陣として異界へと乗り込んだのである。
 その顔ぶれたるや、件の式典に集まった面々に勝るとも劣らない。現代の英雄"エックスさん"率いる精鋭部隊であった。

「ま、単なる漁村出身の風来坊も混ざっているようだが」  私はチラリと名簿に目を走らせた。見知った名前が大文字で刻まれている。調査隊員ヒューザ。その剣技無双にして容姿端麗。伝説の勇士リューデの血を引き、女神マリーヌの器に選ばれし美剣士……えらい持ち上げようだ。

「そんな大それた奴じゃあないんだがな……」
「妬かないの」

 エルフは茶化すように私のヒレをつつくのだった。

 既に彼らにより、いくつもの驚くべき報告がもたらされていた。
 かの地の名はゼニアス。かつて"とこしえの揺り籠"と呼ばれた世界。
 報告書を一枚めくるたびに私は第一陣に加われなかった我が身を歯噛みしつつ、未知の大地への興奮に胸を躍らせていた。
 そして今……ヒューザの奴にはいささか先を越されたが……私もヴェリナードからの認可を取り付け、ゼニアス探索の第一歩をようやく踏み出したというわけだ。
 野営地に到着した我々は、本部テントの垂れ幕をくぐり、名乗りを上げた。

「ヴェリナードより燈火の調査隊へ! 補給物資の運搬と調査隊員の補充、到着いたしました!」

 私の声がテント内に木霊する。
 返事がない。ただのしかばねでもない。
 巨大なテントは、机仕事をする男一人を残してもぬけの殻だった。
 ガランとした空間が広がる。私の顔には困惑の色が浮かんでいたに違いない。隊員たちの姿はどこにもない。ヒューザもだ。
 一人残った男が顔を上げ、こう言った。

「調査隊なら、解散しましたよ」
「は……?」

 寒い風が、天幕を揺らした。
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