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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 134

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ミラージュの冒険日誌

2025-01-19 19:56:49.0 テーマ:その他

魔法戦士、ゼニアスに立つ(2)~なりきり冒険日誌【注:ver7.1までのストーリーに関する記述有】

「調査隊が……解散済み……?」

 乾いた風がカサカサと圧布を揺らす。白けた空気に包まれた大本営。テントの中で我々に応対したのは、白衣に長い紫髪を垂らしたドワーフ。ドルワーム研究院のドゥラ院長だった。  彼は思慮深げに腕を組むと、頷いた。

「どうやらヴェリナードへの連絡とあなた方の到着が、入れ違いになってしまったようですね」
「と、言われても……」

 我々とて遊びに来たわけではない。補給物資だってタダではないのだ。詳しい話を聞かせてもらう必要がある。

「ええ、もちろん説明します」

 彼は書きかけの報告書を閉じ、椅子から立ち上がった。
 彼の説明によると……
 "エックスさん"率いる燈火の調査隊がこのゼニアスを探索していたのは、単なる未知の大地への好奇心ではない。ある脅威を取り除くことが目的だったそうだ。

「脅威とは……?」
「……混乱を招くから秘密にしてほしいと言われたのですが……」

 彼は少し迷ったようだが、私がヴェリナード魔法戦士団の名を出して問い詰めると、諦めたように頷いた。

「もう解決したことですし、いいでしょう。ただし、他言は無用ですよ」

 ドラーフは滔々と語った。この地を蝕む恐るべき"創失"の呪いと、眠れる創造神。そして女神ゼネシアの物語を。
 それはここに詳しく記すことすら憚られるほど、身の毛もよだつ恐ろしい"呪い"であった。

「存在が失われる……しかも他者の記憶からも、元々居なかったかのように……?」
「ええ」

 彼は頷いた。こめかみに汗が滲んでいる。私も同じだ。
 誰からも知られることなく、そっと"消えて"しまう。これほど恐ろしいことがあるだろうか。
 隣に目をやると、エルフのリルリラ、猫魔道のニャルベルトも同じ表情だった。二人ともきっと、最悪の事態を想像してしまったのだろう。
 我々は普段から三人組で旅をしている。手が足りなければ冒険者を雇うこともあるが、基本は三人だ。
 だが、何故三人だ? 
 一般的な冒険者は、四人組で旅をする。
 ……仮定の話だが……
 もし、我々の他に"もう一人"いたとしたら? そしてそれを、きれいさっぱり忘れ去ってしまっているのだとしたら……?  エルフの手が私と猫をギュッと掴んだ。私もまた握り返す。だがこの柔らかな温もりすら、忘れてしまうならば……

「ご安心ください」

 ドゥラは胸を叩き、笑みを浮かべた。

「彼らは元凶を突き止め、呪いを消し去ることに成功しました。もう心配無用です!」

 "エックスさん"と仲間達……燈火の調査隊の功績である。

「それで、解散、と……」
「ええ、それはもう一瞬で……解散式もなく即日解散! 風のように去っていきましたよ」
「イヤ、何故そんなに急ぐ必要が……」
「隊長も驚いてましたよ」

 隊長……"エックスさん"が事態を解決して本部に戻ると、既にテントはもぬけの殻だったらしい。薄情にも程がある。ヒューザの奴め!
「で……我々は到着早々、お役御免と?」

 私は言外に不満を滲ませて肩をすくめた。ドゥラ院長は取り繕うように笑みを浮かべた。

「いえ、報告書作成のために研究員はしばらくここに残りますし、各地の経過調査も必要です。皆さんには、いわば第二陣として活動していただきたいと思います」
「第二陣か……」
「それに今後のゼニアスとの交流を考えると、探索拠点は維持しておく必要がありますからね」

 院長は意味深長に地図を見つめた。

「今後、ですか……」

 地図上、いくつかの地点には国名や市街地、集落の名が記されている。アマラーク、メネト、ムニエカ……。彼の言うようにゼニアスとの"国交"が開始されたなら、その主導権を握るのは間違いなく、調査を主催したドルワームとガートラントの二国となるだろう。
 研究院の風雲児と呼ばれた男は、先の先まで見据えているのかもしれなかった。
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