もりしの冒険日誌

モリズニャン……師匠越え、なるか！？


おもむろに近づく二人（2匹）……。


言い知れぬ緊張感があたりを包み込む。




まるで永遠に続くのではなかろうかと言う重圧に押しつぶされそうになりながら

わたしはただ見守ることしか出来なかった………。




ドックン………。



ドックン………。



ドックン………。



自分の心臓の音が聞こえるんじゃ無いかというほどの心臓の高鳴りと

それを強調するかのような静寂に息が詰まりそうになる。





勝負は一瞬だった。






にゃーッ！！

にゃにゃーッ！！




にゃーにゃーにゃー！！





にゃー！！




ฅ*•ω•*ฅにゃー

ฅ*•ω•*ฅにゃー



全然一瞬じゃなかった。

2匹のネコはじゃれ合うように顔を舐め合った。




にゃーにゃー

にゃー





ฅ*•ω•*ฅにゃーん


………ぽて。


情けない音を立ててヨダレまみれになりながら倒れる師匠。

よくわからないが、この勝負。モリズニャンが勝ったようだ。



なんだろう。とりあえず私がやらなくてよかったな……。とは思います。



よくやったぞモリズニャン、でもちょっと近づかないでくれ！！



師匠！！これで教えてくれますね！？



………。




………。



なに？


もう私から教えることは何も無い？はよ帰れ？


え？なに？モリズニャンってそっちの世界ではかなりの実力者なの？





どうしよう。結局なにも得ることが出来なかったどころか、勝負内容が衝撃的過ぎて心が折れそう。



とりあえず見なかった事にしようと思います。


おわり。






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