頭に残る曲という事に関して、この方はただ天才という言葉しか見つからないんです。
深くもぐるごとに、おどろおどろしくなっていく1の洞窟や、4のアッテムトに入った瞬間のインパクトを強烈に主張してくるエレジー等、みなさんも色々な思い出があると思います。
そんな中で、私みかんが特にお気に入りのものを挙げて行きたいと思います。すべてが一位なので、特に順序は関係ありません。
1、エーゲ海に船出して
水の領界のフィールドで導入されましたが、これはDQ6の海でのBGMでした。
幻想的な世界観が広がるDQ6において実にこれ以上になく合っていて、サンマリーノの港やゲントの村からの出港時等、ストーリーの局面でも流れる名曲です。
小島を俯瞰しながら大海原を辿るが如く、物悲しい進行をしながら変拍子や転調で感動的なフィナーレへ展開していきます。
海底のほこら等でも流れるのですが、コブレの遺体があったり、マジンガ様と出会ったり、ひっそりと進む時間を表現している場所においても特段の雰囲気を出してくれますね。
2、精霊の冠
これもDQ6より。ライフコッドでのお祭りや、カルベローナ等で流れます。
神秘的な曲が非常に多いドラクエですが、その中でも最も気に入っているのがこちらです。
導入のふわふわしたメロディーから、マイナー調な展開をしつつも、どこか温かいメロディーでまとめられているところに天才だなぁと、思わずにはいられません。
主人公とバーバラを待ち受けている先の展開を考えると、どこか儚さを感じられるようになるところも、この曲のマジックなのでしょうね。
3、死の塔
DQ5より。題名の通り塔やレヌール城で流れます。
5において、この曲が流れるところは基本的に重いイベントが起きます。レヌール城しかり、デモンズタワーしかり、大神殿しかり。SFC版でのうねるような不気味すぎる表現も相まって、子供がトラウマになってしまいそうな曲ではあるのですが、そのメロディーラインは美しすぎるの一言。
イントロからBメロまでの短い旋律まででも、その秀逸なメロディーに惹かれてしまうことでしょう。
PS2版ではオーケストラ版になっていますが、こちらはSFCでの恐怖感は消え去っており、純粋に美しいクラシック曲となっています。しかしながら、やはりBメロからサビにかけての流れはSFC版より儚さが感じられるようになっており、やはり数々の重いイベントへのアプローチになっており、雰囲気をこれでもかというほど出してくれます。
4、哀しみの日々
エステラのオルゴールで流れることでこちらではお馴染み。
元出のDQ7では、暗鬱な展開に合い過ぎた街曲としてお馴染み。
DQ4から始まった、全滅BGMを街曲に使うという発想。ちなみにシリーズ全滅曲は
4:エレジー(アッテムトで使用。10では街の悲しい系展開で安売りしすぎなくらい流れる。落陽の草原で常時流れてるアレ)
5:高貴なレクイエム(パパスの最期や石化等、あまりにも目を覆いたくなる展開で流れる。街曲にはさみしい村という滅ぼされたサンタローズ専用の曲があり、これも悲しい気持ちにさせる名曲)
6:哀しみの時(カルカドで使用。楽器を変えたVerがマウントスノーや絶望の町等で使用。幻想的な世界観を持つ6故か?最後の曲展開に少し前向きさを感じるが使用シーンのせいか救いが無いとも見ることができる。)
7:悲しみを胸に(エリーのシーンで使用。ただただ悲しい説明不要の鬱曲)
リメイク1・2:レクイエム(1のドムドーラ、2のムーンブルクで使用。人魂しかいない城とムーンブルク王女を見るといたたまれなさを感じずにはいられない。)
リメイク3:鎮魂歌(テドン昼で使用。穏やかな街で目を覚ますと・・本当悲しくさせる名曲)
8,9,10の全滅BGMは全部DQ1のタラリラ~になったので、存在なし。
と、これだけあってしかも印象的な場面で流れます。
でも同じ曲が同じようなシーンでまた流れるとなんかシラケません?DQ10はちょっとエレジーを乱発しすぎで、逆にクドイ印象があります。
7はエリーのあの場所でしか流れません。贅沢な使い方だけど、その代わりエリーの曲って言えばみんなわかります。そんな[悲しみを胸に}、に変わり、暗鬱な事件があった街においてこの哀しみの日々が採用されています。
この曲の何がすごいって。その街に対しての説得力が本当にありすぎるんです。フォーリッシュがからくり兵に襲われて、村人が殺されまくってる場面とかでこの曲ですよ。感情移入しますよそりゃ。
10でのこの曲の使い方には不満があります。
節目場面での曲乱発は9から始まりました。祈りの詩だったっけな?あれが悲しいシーンでこれでもかというほど流れます。
過去グレンとか救いが無い状態のナドラ町はこの曲だろ普通。