こないだ家に帰ったらウチのコンシェルジュが仕事もせずに本を読み更けっていました

私「ねーねー、何読んでるのよ?」
コ「おぅ、帰ったか、いやさ、最近、巷で話題の妖精図書館てのに行ってきてね。なんでも読むと登場人物の追体験ができるらしいぜ。良かったら読んでみろよ」
私「う、うん(なんでこんなに俺様口調なんだ?仕事もしないで)」
私は苛立ちながら本を読んでみることにしました
ナニナニ?『異聞:桃太郎』ふむふむ
読み出すと辺りは淡い光にフワァ〜っと包まれ

……気付いたら犬になってました
てか狛犬ですね
追体験どころかこのポーズのまま動けませんね
しばらくすると
「ピーピー、ミーはユーにシンパシー感じるからトゥギャザーしようよ!」
ん?振り返ると(実際には振り返れませんが)

「アイ アム キジ!!」
(キジ、なのか?メカだし、一応、鳥的なフォルムしてるけどさぁ)
間髪入れずに違う方向から声が
「どーも、お待たせしました、私の事は残念な兄貴と呼んでください」
(お、ちゃんと話してる、猿かな?)
振り返ると

「…………………人違い、いやイヌ違いじゃないですか?」
トナカイ「すいませんでした」
「呼んだ?」
(あぁん?今度は誰よ?もー疲れたわ)
振り返ると……