ドクターれっしーの診療所
その6
はじまるよヽ(・∀・)ノ
「次の方どうぞー」
『はい』
『キャプテンレッド只今参上!』
「病院ですよ。大声出さないでください」
『あ、すみません』
「どこかのバケツよりは素直ですね」
『え?』
「なんでもないです、気にしないでください」
[呼びました?]
「呼んでねえよ、出番でもないのに出てくんなよ」
[いや、ほら。僕一応ここの常連って設定ですし
毎日待合室に待機してるじゃないですか]
「いや、初めて聞いたよ、その設定
てかなんで毎日病院くんだよ
受付の身にもなれよ
精神科は隣だから次からそっちに通え」
[いや、僕って虚弱体質じゃないですかー
体が弱いし、毎日のように調子が悪くなるんですよ]
「いや、さっきから初出の設定をこっちが知ってるように
切り出してくんなよ
ていうか弱いのはお前の頭だ」
[えー、いつもひどいなーwww]
「いいからとっとと帰れぇぇぇぇ!!!」
「すみません、害虫の排除に手こずりました」
『え、あ、はい』
「今日はどうされたんですか」
『いや……私って生きてる意味あるのかなーって』
「こっちも来るとこ間違えてたよ」
『私の周りには、私より可愛い子がいっぱい居て
私、色んな人に遊んでもらってるんですけど
迷惑ばかりかけてる気がして』
「なんか語り始めたよ
これ止めても無駄なパターンですね、わかります」
『友達といっぱいケンカとかしちゃうし
こんな私にも生まれた意味とかあるのかなーって』
「……………ないですよ」
『え』
「生まれた意味なんてないです
そして、ないからには探すこともできません」
『そう……ですか』
「でも、生きる理由なら探せますよ」
『え』
「生まれた意味はもしも存在したとしても
それは自分で決められませんから
そのために生きるのは難しいかもしれませんけど
生きる理由なら自分で決められますよね
どうして生まれたか。より
なんのために生きるのか
それが大事なんだと思いますよ」
『先生………
じゃ、じゃあ先生の生きる理由ってなんですか?』
「金に決まってるでしょ」
『台無しだ、この医者』