「げっぷ」
僕がお腹いっぱいになったところで、可愛い美人のおねーさんの女王は、僕につぎの冒険があると言いました。ーーー昨日と違う髪型の盛り髪に黄色の小さい花を散らし、違うデザインの青いロングドレスを着ていました。これも豪華なドレスでした。ちょっと靴が見えました。青い可愛い宝石のついたパンプスを履いていました。
僕たちは、女王の間に行きました。そこは女王に謁見する人が通される広間だそうです。
女王は女王の玉座に座ると、僕のほっぺにかるくchu!をして話しました。
「きょうは、もう少し遠くにある邪悪な鬼を退治して欲しいのです」
「僕にできるの?」
「それは何とも言えませんが、青き勇者の魔法の剣と鎧があれば・・・・」
「それなら、がんばるってみるよ」
女王は美しい顔で可愛く微笑んでくれました。
「あなただけが頼りです。ご無事に帰っていらっしゃるのを待っています」
僕は同じように、若い召使たちに青い魔法の鎧を着せられ、剣を持たされ、盾をしょわされ、女王は金の宝石を散りばめた杖で青いペガサスを呼び、昨日のように、兵隊のファンファーレに送られて、いさましく(?)出かけました。
途中で空中でペガサスが僕に話しかけました。
「あなたの帯びている剣には、前の勇者の経験したこと、その前の勇者の経験したこと、そのその前の勇者の経験したこと・・・とにかく歴代の青き勇者の経験した記憶が刻まれています。その剣には人の思念を記憶しとどめる魔法の宝石がはめ込まれているのです」
「そうなんだ。それで、中学も高校も帰宅部だった僕でも、柳生十兵衛みたいな免許皆伝なんだね」
「そのとおりです。だから安心してその剣に身をゆだねてください」
「OK牧場」