ろなの冒険日誌

俺はフリーの記者である。
去年死んだ親父が取材していた「Ｒ氏」と連絡がとれたため今日は取材に行こうと思う。
親父の死因は崖からの飛び降り自殺である。
だがしかし動機は不明である。
なにかストレスがあったのだろうか？

ＰＭ13:00

Ｒ氏の朝は遅い。
なにか寝言を言っている。あまりよくないが、聞いてみよう。
「うぅ そんなに食パンたべられないよぉ せめて鼻セレブにしてぇ」
なにを言っているのだろうか。俺にはまったく分からない。

Ｒ氏が起きた。

自)おはようございます。本日取材させていただくものです。よろしくお願いします。
Ｒ)んー？ あぁ 君ねぇ。よろしくぅ
自)まずはなにをなさるのですか？
Ｒ)お腹すいてるから朝ご飯食べるよぉ
自)なるほど。

もう昼である。

自)なにを食べるのですか？
Ｒ)そうねぇ、蠍の佃煮にしようかなぁ
自)どういう料理なのですか？ Ｒ)こんなのだよぉ
自)お、美味しいのですか？
Ｒ)うん！とっても美味しいよぉ！食べてみるぅ？
自)い、いえ。遠慮しておきます。
Ｒ)そっかぁ、ざんねん。

見るからに不味そうである。毒はないのだろうか？

Ｒ)朝ご飯も食べたし、お仕事しますかぁ
自)具体的には、なにをなさるのですか？
Ｒ)バッグクロージャーをつくるんだよぉ
自)ば、ばっぐくろーじゃーですか？すみません、存じ上げておりません。
Ｒ)えぇ！知らないの！？食パンの袋とめるやつだよぉ！
自)そうなんですね。

そんなに需要はあるのだろうか？ 最近はあまり見なくなってきた気もするのだが。いささか疑問である。 Ｒ)はぁ、どうしよう…
自)どうしたのですか？
Ｒ)失敗しちゃった…

あれをつくるのにどこで失敗するのだろうか？ しかも手作りだったのか、、

自)具体的にはどのように？
Ｒ)色が…変色しちゃったの…

？？？ 
なにか問題があるのだろうか？ 色が違くともバッグクロージャーの役割は果たせるのでは？

自)色が違うとなにかいけないのですか？
Ｒ)あたりまえだよ！！！あれは青じゃないとだめなんだ！！！
  おしまいだよおお！！！！ うわーーーーん

色ごときでそこまで焦る必要があるのだろうか？

自)青じゃないとどうなるのですか？
Ｒ)そんなの、、私からは言えないよ…  禁則事項なの…
自)そこをなんとか…？
Ｒ)無理だよ！！！言ったらもっと罪が重くなる！！
自)そうなんですね… すみません。
Ｒ)ううん。私も取り乱しちゃったね。ごめん。
自)そもそも、市場に出さなければ良いのでは？
Ｒ)あのね、作っちゃっただけで罰金なの。私お金持ってないよ…

まず、バッグクロージャー業界があることに驚きである。
しかも闇深すぎないか？
ゲルト海峡くらい深いのでは？
もうバッグクロージャーを使うのはやめておこう。

自)そうなんですね。では、どうするのですか？
Ｒ)・・・ ※※※
自)？？？
Ｒ)もう…これで…終わっても…いい… でかけるよ。
自)はい。分かりました。

態度が急変しすぎて怖い。いったいなにが起きるのだろうか…？

娯楽島ラッカラン着

Ｒ)ついた… ここで全てが決まる。
自)まさか…？ カジノはやめたほうが良いと思います！！
Ｒ)君…なぁんだ知ってるんだ。あの人に似てると思ったら…。なら、もうこれしかないことはわかるでしょ？

なにを言っているのかさっぱりわからない。
あの人？親父のことか？？
親父はなにか知っていたのか？？ 自)そもそもお金無いんじゃないですか！？
Ｒ)はぁ・・・ 君が思っていることは少し違ったみたいだね。残念。
自)はぁ？ もういいです！私はやめておけといいましたからね！ もう知りませんよ！取材は終わりです！Ｒ)そっか。ご自由にどうぞ。私はこれで助かるんだ。さよなら。


１週間後心配だったのでＲ氏に連絡してみたが繋がらなかった。
態度が急変する前のＲ氏は可愛かったな。
いったいバッグクロージャーのなにが彼女をかえたのだろうか？バックに潜んでいるものはなんなのか？親父はなにを知っていたのか？
全てが疑問である。








x日後、とある新聞にこんな写真が載っていた。








※このお話は完全なフィクションです。実在する組織、名称は関係ありません。
バッグクロージャー最高！！！！