〇月〇日
一晩考えた末、結局昨日のフランって子と会うことにした。
「おぉ~!ちゃんと来てくれたか!」
「人を見る目だけはありそうだな。」
「まず、彼女を紹介しておこう。」
小柄なフランのせいで、より大きく見えるオーガの女性が一緒に居た。
「名前はライカ。元々はランガーオ出身なのだが、今はレンダーシアで生活しておる。」
「これでも人妻だぞ!」
「初めましてライカです^^」
と、少し恥ずかしそうに挨拶をした。
とても控えめで、物腰の柔らかい感じ^^
とはいえ、オーガの「お・と・な」の女性。
主張している所は、危険なほど主張してるな・・・
今の私は・・超控えめですけど・・・何か?・・・
「ここからが本題だが、コインボスって知ってるか?」
「魔法の迷宮に現れる強敵モンスターだ。」
「そいつの落とすアイテムを一緒に取りに行こうと思ってな・・」
「昨日、お礼をするって言ったろ?カジノコインでコインボスの代わりになるカードと交換してきたんだよ。」
コインボス・・・
知ってはいたけれど、私一人だけでは到底勝てる訳もなく、私には縁のない事だと思っていた。
だけど・・・・
やっぱり行ってみたい!
「よし!決まりだな!」
「あと、出来れば僧侶がいるといいな・・・」
「誰かいないかい?」
!!!!!!
居ることはいるけど・・・だ、大丈夫かな?
ちょっと聞いてみよう・・・
パインに連絡して、事情を説明したら・・・・
「行きたい!!すぐ行くから待っててね!!」
しばらくして、パインが猛ダッシュで駅から出てきた。
「初めまして。パインといいます。宜しくお願いします。」
これで、メンバーが揃った。
フランは賢者、ライカはバトルマスター、パインは僧侶、私は魔法戦士
「なかなか、バランスの取れたいいメンバーじゃないか。」
「それじゃ、いこうか。」
4人揃って魔法の迷宮へ・・・・
「ここは、特別な空間だから全滅しても心配ないよ。今回の敵は作戦とかなくても、大丈夫だろうけど油断しないようにな。」
フランがそう言うと、皆で強くうなずいた。
初のコインボス。初の4人PTでの戦闘が開始!!!!
まずはライカにバイキして、自分にも・・・
その間、パインもフランも魔法を唱える準備をしていた。
ライカが2本のハンマーで天下無双ラッシュ!!
続いて自分も、さみだれうちで攻撃。
パインは回復をしつつ、みんなにスクルト、聖女と大変そうだ。
フランは、パインの回復のサポートをしつつ、敵に攻撃魔法を当て続ける。
敵の体力がみるみる削れていった。
なかなか、安定した戦い。
あと少しで倒せそうな所で・・・
敵の大地の怒り!!
聖女もあるし大丈夫!もう少しで倒せる!あと少し!
大地を受けながらも、敵に詰めより、矢を放ち続けた!
続けざまに、まさかの大地の怒り2発目!
やってしまった・・・・
すかさず、フランが私の所に駆け寄ってザオラルしようとした瞬間!
敵の痛恨の一撃!
フランが倒れてしまった!ヤバイ!
私のせいだ・・・
ライカも少ない体力で、攻撃するも、あえなくダウン・・・
・・・・・・
パインは?!どこいった?
パインは、遠くの方で何かを唱えていた。
必殺技!!聖者の詩!!!
倒れていた皆が一瞬で復活!パインがすかさずベホマラー!
見事立て直し、なんとか倒す事ができた!!!
コインボス初勝利!!
だけど、私は素直に喜べずにいた・・・
「パイン!ありがとぅ!!やるじゃないか!!」
フランがパインの頭を撫でながら、褒め称えていた。
「えへへ^^」
ごめんなさい・・・・私のせいで・・・
「運不運もある、よくある事さ。気にするな!」
「おまえの弓もなかなか強烈だったぞ!さすがと言ったところか。」
「今回はお目当てのアイテムが出なくて、お礼とは言えなかったけど、またこの4人で行こう!」
「さぁ、もどろうか。」
ラッカランに戻ってきても、私は気持ちを切り替えられずにいた。
それを察してフランが。
「そんなに気に病むことはない、いつでも正しい判断を出来る奴なんて、私は見たことないよ。」
「毎日が後悔と反省の繰り返しさ。」
そう言って、フランとライカは帰って行った。
ねぇ・・・パイン・・・
あの、必殺技どうしたの?
「うん!ずっと練習してて、昨日覚えたばっかりなんだ^^」
そっか・・・・・
私、何してんだろ・・・・
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最後までご覧頂き有り難うございますm(__)m
以下略><