~これまでのあらすじ~
ダメダメすぎる勇者、ウル太を救うために
プクランドから派遣されてきたプクえもん。
しかし甘やかしすぎて本末転倒。
いくら強いサポート仲間を召喚しても、頼りすぎてばかり。
いじめっ子や、モンスターに勝つ力はつきませんでした。
お助けアイテムと称したメタル迷宮チケットも、
ウル太くんのプレイヤースキルまでは上がらず
レベルは上がっても操作は下手クソのままでした。
「このままではウル太君の為にならない!」
見かねたメギストリスの王、ラグアスは
プクえもんに城へ戻るよう通達を出すのでした…。
さて、ここからが今日のお話だよっ☆
プクえもんがいなくなってしまう!
それを聞いたウル太は泣いてしまいました。
プクえもんも、ウル太とお別れするのは寂しいようです。
「ボクがいなくても、1人でちゃんとやれるかい?」
辛そうなプクえもん。
でも、王様に逆らえないことはウル太にも分かります。
ここでワガママを言ったらプクえもんが帰りづらくなってしまう。
涙をこらえてタンカを切ります。
「キミなんかいなくったって、1人でマデサゴーラを倒してみせる!!」
無謀もいいとこな宣言。
ウル太はその勢いで家を飛び出すのでした。
(プクえもんが安心してお城に戻れるように、大丈夫だって事を証明しなくちゃ。)
ウル太はいじめっ子のジャイアソに決闘を申込みます。
「今日のケンカはプクえもんなしでやろう」
…しかし、結果は火を見るより明らか。
「ぼくは今まででサポート仲間に頼ってばかりで…何も戦術なんか身についちゃいなかったんだ…」
「でも、ここで負けるわけにはいかない!!」
張り倒されては起き上がり、ゾンビのようにジャイアソに食らいつきます。
何度も何度も。
それでもやっぱり、気合いでなんとかなるほど世の中は甘くない。
これでもかってくらいにとっちめられるウル太。
「はぁはぁ…しつこいやつだ…これで懲りたか」
さすがのジャイアソにも若干の疲れは見えます。
「何度やってもおんなじだ」
「諦めろ」
「じゃあな…」
「ぼくだけの力でキミに勝たないと…プクえもんが安心してプクランドへ帰れないんだ!!!!!!」
ジャイアソが立ち去ろうとした次の瞬間!!!
ウル太の身体が眩しく光る!!!!!
【ウル太は なんと ムキムキマッチョに へんしんした!】
そこからは、危機一髪の形勢逆転。
丸太のような太い足が、ジャイアソのふくよかなお腹にクリーンヒット!
ウル太はジャイアソの体力を赤まで削ることに成功しました!
「長い戦いだった…魔法の迷宮だったらとっくに追い出されていたところだった」
ウル太は静かに呼吸を整え、トドメを刺そうとします。すると、
「…まいったまいった!勘弁してくれ!」
なんということでしょう。
ジャイアソが、ついに負けを認めました!
「おぼえてろよ!」
悪役お馴染みの捨て台詞で立ち去るジャイアソ。
…その姿を見て、こと切れるように
ウル太はその場にバタリと倒れ込むのでした。
────数時間後。
ウル太が目を覚ますと、横には目を潤ませたプクえもんが。
「ウル太くん、よくがんばったね。見ていたよ」
「ぼく…どうして急にこんな力が…」
「うん…粘り強く戦ううちに、ジャイアソの行動パターンに慣れてきて
身体は勝利を確信したんだろうね。操作方法さえ間違えなければ勝てるってことあるじゃない?もともとステータス的にはいける敵だったんだよ。
キミに足りなかったのはきっと根性と慣れなんだ。
あと極限状態まで追い詰められた状況が肉体をうんたらかんたら」
なんかてきとうな設定で誤魔化しているんじゃないかと感じたウル太でしたが、
とにかく勝てたのだからそれでオッケーと思うことにしました。
「ぼく、勝ったよ」
「1人で勝ったんだよ」
「うん」
「これで…安心して帰れるだろう?」
「うん、うん…」
目頭を押さえながら頷くプクえもん。
ウル太は満足そうに微笑み、また目を閉じました。
次に目を覚ました時、プクえもんの姿はありませんでした。
しかしウル太はもう大丈夫。
これからもっと強くなって、世界の平和を守る立派な勇者になって行くことでしょう!
☆お☆わ☆り☆
うん。なんかね、ドラえもんコスのフレさんがいて、
自分ものび太くんコスあるしね!って事で急にやりたくなりました。
話はアレです、許して!メインは写真ですw
「ドラえもん未来へ帰る」というお話を元にしています!
写真付き合ってくれたフレさん、ありがとう~(*^^*)楽しかったw