オイラの日記で【生】なんて書くとあらぬ想像をされる方
安心して下さい至って健全にお届けします
【生】
この言葉が付くだけである種特別感が付与される
生ビール、生放送、生八つ橋、生わさび
挙げれば枚挙ないが要するに【生】はスペシャルなのである
先日、可愛い子ちゃんに
『髪伸びましたね…』
割とこまめに美容室に行く方だと思うが
年末差し掛かってきた忙しさと散髪した後の寒さに腰が引けていた
しかし
可愛い子ちゃん
『意外にテンパーなんですね…』と三回も言われたからにはオイラも腹を括った
この子をガッカリさせる訳にはいかない
てなわけで行きつけの美容室へ
ここは先輩がやっている美容室で長年通っているため何もこちらが言わずとも案内される
向かったのはシャンプー台
美容室のシャンプーは大好きだ
当たり外れはあるが当たった場合は髪が全部なくなるまでシャンプーしていて欲しい
常連顔パスのオイラはいつも新人さんのシャンプー練習台になるのだが
この日はモデルか?と見紛う女の子がついた
とりあえず胸を確認しこのサイズならラッキーOPIはないな…とやや落胆しつつリクライニングされるオイラ
いよいよ快楽へのカウントダウンが始まる
彼女の指がオイラの頭皮に触れた瞬間
オイラは異変に気付いた
あれ?気持ちよくない…
オイラは悟られない強さで顔に掛かったタオルに息を吹きかけタオルをズラし
横目で彼女の指先を確認した
彼女の手にゴルゴ13よろしく黒いゴム手袋
気持ちよくない理由がわかった
生じゃないのだ
あの絶妙な滑りと摩擦のバランス、温もりの伝わりやすさなど
ゴム付きじゃ無理なのだ
シャンプー後、全く納得のいかないオイラ
彼女に
「手袋してるんですね…」
と不服そうに伝えた
何なら生でもう一回頼む指先だけでいいから
そういう気持ちだった
彼女『敏感肌なのですみません…』
こんな可愛い子に上目遣いで『敏感////』
なんて言われた日にはおじさお兄さんはそれだけで大満足である
満面の笑みで彼女に
「大変だね^ ^頑張ってね^ ^」
とだけ伝えた
あとは心の中で
「ご馳走様」と