2021-08-08 03:39:11.0 2021-08-11 04:04:41.0テーマ:プレイヤーイベント告知
イベント名 |
都市伝説を語ろう(第11回) =心霊から理論物理まで謎を語り合う会=
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スケジュール |
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イベント開催 場所 |
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参加条件 |
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イベントの内容 |
現実とは何だね? 単なる脳内の電気信号に過ぎないじゃないか(映画「マトリックス」より)
では、夢とは何でしょう? 1883年(明治15年)8月、ボストングローブ紙の記者エド・サムソンは編集室の長椅子で仮眠をとっていた。そして夢を見た。 それは、恐ろしい夢だった。どこかの島の火山が噴火していたのだ。噴煙は高く上り、いずれ成層圏に達すると思われた。熱く溶けた溶岩は、麓の畑や逃げ遅れた家畜を呑み込み、海へと流れ込む。 島の住民たちは、恐怖に戦きながら我先に舟に乗り込み、溶岩で煮えたぎる海の中を漕ぎ出していく。 ジャワの東に位置するプラレイプ島は、もはや原型を留めず、島全体が一本の火柱となり、炎と煙と土砂を巻き上げて、跡にはポッカリ空いた空洞に海水が流れ込んで、島は消え去って行った。 と、ここでエドは目が覚めた。 悪夢の驚愕すべき光景を反芻していた。現在ならCGを駆使した映画のワンシーンを夢で見た、で片付けられるが、この頃は映画もない時代である。その衝撃は現代人には想像もつかないだろう。 エドは、おもむろにペンをとると今見た夢の内容を克明にメモした。 ジャワのプラレイプ島の大噴火を一通り書き終わると、夜勤明けの彼は、まだ誰も出勤してない編集室を出て帰宅した。 机の上にあのメモを残したままで。 翌日、出社したエドは、メモがなくなっていることに気がついた。周囲の同僚に尋ねると、編集長が特ダネと勘違いして一面記事で印刷に回してしまったと言うのだ。 慌てて編集長に事の次第を説明したが、時既に遅し、記事は輪転機を通り、配送の段階だという。しかも電信で記事は全国紙に送られた後だったのだ。 とんだ夢物語だが、新聞社は緊急会議を開き、訂正文を書くことに決定。 そしてエドは新聞社をクビになった。ろくに確認もせず印刷に廻した編集長にも責任はあると思うのだが。 ところが、話はこれで終わらなかった。 世界的な異常気象が生じたのである。南北アメリカ西海岸では異常高潮や津波、南太平洋では多数の船が行方不明、オーストラリアでは砲撃のような振動音が聞こえた。 ただならぬ天変地異が起きていることは確かだが、それがどこなのかわからなかった。 数日後、損傷が激しい船舶が、港に入港し、船長の証言から、全ての原因がジャワのクラカトワ島の火山の噴火のせいであるとニュースがもたらされた。 まるでアトランティスのように島が1つ海に沈んだのだ。 慌てた新聞社は、エドを復職させ、訂正文を撤回すると今度は英雄エド・サムソンの写真入りで記事の再掲載。しかし、彼がどうやって噴火を知ったかは明らかにしなかった。 また、彼がなぜクラカトアをプラレイプ島と呼んだのか、それはエド本人にもわからなかった。 後日、オランダ歴史学会から一通の手紙が古ぼけた古地図と共にエド宛に送られてきた。手紙によると、ジャワ周辺は長くオランダの植民地になっており、クラカトア島も昔はプラレイプ島と呼ばれたが、150年前から使われなくなったというのである。 同封された古地図には、プラレイプの名が記載されていた。 ![]() 基本フリートーク形式ですが、聞き専門、プレゼンで参加もオッケーです。また、リクエストがあれば、知り得る限りお答えすることもあります。 途中参加も退室も自由です。 よく延長するので、時間外でも覗いて見ればまだやってるかもしれませんよ。 |
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