| うーむ、すっかり秋ですなー。 朝に「おー、いい天気!」とか思って薄着で出かけたりすると、帰りには身をかがめるほど寒かったりする、そんな季節の変わり目の今日この頃、アストルティアを旅する冒険者の皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは、ドラゴンクエストX ディレクターの藤澤です。 |
9月26日(木)、「ドラゴンクエストX」はついに
「Windows版」 の発売日を迎えました!
この時を待ってくれていた新たな冒険者たちが続々とアストルティアにやってきて、それぞれの種族の出身地も久々に賑わっています。
そして同日、
【バージョン1.5】「中期」 も始動となりました!
「大型アップデート情報」にも書きましたが、中間バージョンとしては、ちょっと“やってはいけないレベル”の内容になっていて、これなら「後期」と合わせて【バージョン1.6】としてもよかったなと本当に思うほどです。
なんで“やってはいけないレベル”なのかというと、皆さんもご存知の通り「大型アップデート」によってゲーム内容に変更を加えると(そうならないように努力はしていますが……)一時的に動作が不安定になるため、“原則的に大型アップデートの中間には機能追加をしない”というのを開発方針としているためです。
なのですが、今回の「中期」に限っては、平行開発している「Windows版」や【バージョン2】などのスケジュールを考慮した結果リリースが遅れてしまったため、プレイヤーの皆さんをお待たせしてしまった分、なんとかできる限りのことをやろうと開発スタッフ総員でがんばりました。
特に青山をはじめとする技術陣には負担をかけましたが、プレイヤーの皆さんが楽しんでくれている今の様子を見ていると、開発サイドとしても、しっかりやり切ったと思えるバージョンにできてよかったと感じています。
さて、今回の「開発・運営だより」ですが、そんな
『【バージョン1.5】「中期」の話』と、その先に控える
『【バージョン1.5】「後期」の話』を少しだけ、そして『ディレクターリアル夜話2の予告』などの話をしていきたいと思います。
【バージョン1.5】「中期」の話
【バージョン1.5】「中期」が公開されてから、一週間ほどが過ぎました。
【バージョン1.4】から本格始動していた『神話篇』がいよいよクライマックスを迎えたことや、新たな強敵が多数追加されたことなど、今回はベテラン冒険者向けの追加要素が多めでしたね。
ただ、ゲームの操作性を改めて細部に至るまで見直し、すべてのプレイヤーの方に向けて、より遊びやすいゲームとするためのチューニングも実施しました。
で、前置きはこんなものとしてですね、きっとみんなが興味あるであろう【バージョン1.5】「中期」の「お金」にまつわる話を2点ほどしようかなと思います。
では、さっそく1点目。
「中期」公開初日(9/26 AM10:00~9/27 AM9:00の23時間)に、スーパースター勢の皆さんが「ゴールドシャワー」で投げたゴールドの額
この辺から行ってみましょうか。
オンラインゲームは基本的にプレイデータがサーバーに全保存されているので、取ろうと思えば結構いろんなデータが取れちゃうものなんですよ?(笑)
さて、先述の通り、「中期」は多数の強敵が追加されました。
こういう状況のときは、「ゴールドを使ってでもまずは確実に勝つ!」という慎重戦略により、「ゴールドシャワー」が多用される傾向にあります。
また、「中期」は「強モードボスの討伐タイムランキング」が実装されたこともあり、最速タイムを目指す人たちが大勢ゴールドを投げまくりました。
では、その総使用回数と総額はいくらだったのでしょうか。
その答えは、こちらになります!
◆使用回数 ⇒ 2万2,312回
◆使用ゴールド総額 ⇒ 4,311万4,000ゴールド
こんな感じになりました(笑)。
なかなか結構な額のゴールドが空を飛び交いましたね。
ついでに、ほとんどの人が「ゴールドシャワー」は“証付き”で使ってるんだなということがわかったりしました。
ついでに、
「ボディガード呼び」の使用回数と使用ゴールド総額は……
◆使用回数 ⇒ 7万3,294回
◆使用ゴールド総額 ⇒ 2,886万4,250ゴールド
と、こっちも相当なもんでした(笑)。
まあ、アップデートの日はお祭りですからね(笑)。
今日ばかりはとばかりに気前よくいったんだろうとは思いますが、スーパースターの皆さん、本当にお疲れ様でした。
では、続いて2点目。
これはきっと、みんなが気にしていたことのはず(笑)。
「中期」公開初日(9/26 AM10:00~9/27 AM9:00の23時間)に、合成屋リーネが「アクセサリー合成」または「合成効果を消す」で稼いだ額
これはもう説明不要かもしれませんが、「中期」からアクセサリーの「合成効果を消す」という機能が追加されました。
これにより、「中期」の公開初日は、ヴェリナード城下町の「アクセサリー屋」は歓声と悲鳴が飛び交う超沸騰状態でした(笑)。
では、この1日で、リーネさんはいくらくらいの収益を上げたのでしょうか。
その結果が、こちらになります。
◆お仕事回数 ⇒ 36万5,915回
◆リーネさんの収益 ⇒ 10億2,352万7,000ゴールド
これは、藤澤の予想をはるかに超えた数字でした(笑)。
この“36万5,915回”という試行回数の中に様々な悲喜こもごもがあったんだろうなと考えるとやや気が遠くなりますが、一人でも多くの冒険者が納得のアクセサリーを入手してくれているといいなと思ってやみません。
と、「中期」で生まれ変わった覚醒リーネさんは
『一日10億G稼ぐ女』という新たな異名をゲットしたわけですが、今後も皆さんが「リーネさん、今日もきれいですね!」と彼女をかわいがってくれれば、2nd以降も様々な技を会得していくに違いないんじゃないかなー、と思います(笑)。
そんなわけで、今後とも彼女のことをよろしくお願いします。
【バージョン1.5】「後期」の話
「後期」の話は今後少しずつしていこうと思っていますが、まずいちばん大切な話を……。
いきなりお詫びで恐縮ですが、「後期」の公開時期について、これまで何度か「10月下旬」とお知らせしていましたが、開発内でのスケジュール調整により、少しだけ遅れて「11月上旬」に変更となります。
すみませんが、ご了承ください。
また、先述の通り「中期」は特殊な事情もあって大ボリュームになりましたが、「後期」はそれほどのボリュームにはなりません。
1stシリーズの最終バージョンとして、
前々回の「開発・運営だより」 に記載した内容の機能が実装されるのみとなります。(すでにいくつか前後していますが)
細かなチューニングもほとんどできないため、楽しみにしてくれている方が多い「地味祭」も、今回ばかりは実施ができそうにありません。
すみませんが、こちらもご了承いただきたく思います。(「地味祭」は藤澤的にも思い入れのあるコーナーなのですが、先日の「ライジング」でしっかり燃え尽きるまでやり切った感があります)
と、そんな「後期」ではありますが、お詫びばかりでは申し訳ないので、目玉コンテンツである「コロシアム・プレオープン」のルールについて、少しお話しいたします。
まずは「“プレ”オープンってなんなんだ」ということについて説明しましょうか。
「プレオープン」とは、コロシアムのルールを完全に決定する前に、プレイヤーの皆さんに実際に試してもらって意見をもらう時期です。
なので、最初は機能を限定した状態での公開となります。
時期はまだ“未定”ですが、いずれ本オープンとなる「グランドオープン」を迎えた日には、プレオープン中のコロシアムに関わるデータはすべてリセットする予定です。
さてさて、これから生まれるであろうコロシアムガチ勢の皆さんの中には「すでに情報戦という名の戦いが始まっている!」と構えている人もいると思うので、いつもはあまりやらないのですが、先行してコロシアムの「プレオープンルール」をいくつか紹介していこうと思います。
ただし、ここに記載したルールは「予定」ですので、実際の公開時には変更になる場合があることは、ご了承ください。
基礎ルール
コロシアムのバトルに参加できるのは“レベル50以上”の職業のみです。
1日1回、「参加賞」として「ふくびき券」をもらえます。
※勝つと2枚、負けると1枚です。いきなり裏技っぽいですが、負けたときに受け取らず勝ったときに受け取れば、毎日必ず2枚受け取れます。
対戦相手は「自動で決まる(公式戦)」と「自分で選ぶ(非公式戦)」が選択できます。
※それぞれ下記の通りルールが異なります。
自動で決まる(公式戦)の場合のルール
・対戦相手は自動的に決まります。
・4人パーティになるようにオートマッチングされます。(もともとのパーティメンバーは同じパーティに入ります)
・バトル終了時に「コロシアム経験値」を獲得できます。
自分で選ぶ(非公式戦)の場合のルール
・任意の対戦相手を自分で選べます。
・パーティ人数は自由です。
・バトル終了時に「コロシアム経験値」を獲得できません。
「コロシアム経験値」が貯まると「コロシアムランク」が上がります。
※ランクアップした際には、各ランクごとに報酬があります。
※上位ランクでは、ランクダウンする場合もあります。
バトルルール
「バトルエリア」に移動後、バトル開始までに30秒間の相談時間があります。
※この時間に装備やコマンド位置の最終確認をしたり、対戦相手の簡単な情報も見られるので、戦略の相談なども行ってください。
「特殊制限」があります。
・一部の呪文・特技は使用できなくなります。
・一部の呪文・特技はコロシアム用に効果が調整されます。
・スキルで得られる“パラメータ上昇系のスキル効果”は、他職業のものは無効となります。
・「スーパースター」は、所持ゴールドに制限がかかります。
バトル時間は5分です。
バトルは「ポイント制」です。
・各キャラがポイントを持っていて、パーティの合計ポイントで勝敗を競います。
・倒されると、ポイントの半分を倒した相手に奪われます。
・20秒以内に生き返されると、奪われたポイントを取り返せます。
・20秒以内に生き返されなかった場合は規定の位置で復活し、ポイントは戻りません。
バトル終了時に「ベストプレイヤー投票」があります。
※敵味方問わず、もっとも活躍したと思う自分以外のプレイヤーに投票をします。「ベストプレイヤー得票数」は、ランキングに掲載を予定しています。
と、現状の予定はこんな感じです。
以前に
「ディレクターリアル夜話」の時にもお話しましたが、「コロシアム」というかプレイヤー同士が争うコンテンツは誰もがやり込むわけではなく、大体25%程度の人がやり込む性格になるものです。
ドラゴンクエストXでも、この数字が大きく変わることはないと思いますが、せっかくがんばって作っているので、ひとりでも多くの人に遊んでもらえる「ドラゴンクエスト」らしいコロシアムになるように、しっかりと育てていきたいと思います。
こちらは公開まで、もうしばらくお待ちください。
おわりに
番組は、MCの椿姫彩菜さんと、プロデューサーの齊藤陽介の進行でお送りしています。
平日の21時からなので人によっては見づらい時間かもしれませんが、タイムシフト予約で後からゆっくり見ることもできます。
なかなか楽しくやっていますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。
藤澤も、たまーにお邪魔させてもらっています。
で、少し先の話になりますが、この「ドラゴンクエストXTV」の10月22日放送で、「10時間生放送」以来の
「ディレクターリアル夜話2」をやろうと思っています。
「なにそれ?」という人のために説明すると、ゲーム内の触れづらそうな問題について藤澤が生放送でガンガン触れていくというコーナーです。
藤澤の方から皆さんに話しておきたい話題もあるのですが、この番組中で話題にしてほしい内容について、プレイヤーの皆さんからも募集したいと思います。
募集の方法については追ってご連絡しますので、聞きたいことがある人は積極的にご提案ください。
ただ、すべて採用できるわけではないという点については、予めご了承ください。
さてさて、12月5日(木)に発売が決まった2ndこと
【バージョン2】「眠れる勇者と導きの盟友」 ですが、こちらの開発が現場ではいよいよ佳境を迎えています。
「プレイヤーの皆さんに楽しんでもらえるゲームを作る!」という情熱はさらにパワーアップしてひしひしと伝わってきますので、こちらもぜひとも楽しみにお待ちください。
では、今後もドラゴンクエストXをよろしくお願いします。
2013/10/4 ドラゴンクエストX ディレクター 藤澤