みなさん こんにちは ドラゴンクエストX ディレクターのりっきーです。 気が付けば もう年の瀬!? 来週アップデート! という状況で 本当に月日の経つのは早いものだと痛切に感じております。(苦笑) |
さて 今回の開発・運営だよりは 12月14日に終了した
『第2回 バトルグランプリ・秋』のお話 をチーフプランナーの安西からお届けします。
では ご覧下さいませ。
みなさんこんにちは、チーフプランナーの安西です。 今日は『第2回バトルグランプリ・秋』のふりかえりと、次回のバトルグランプリについてお話したいと思います。 |
今回のバトルグランプリでは、開催期間中に「140スキルの解放」と、「140スキルを中心とした特技のバランス調整」という、2つの大きな転機がありました。
これにグランプリ開幕以前の期間を加えて、4つの期間に分けてデータを集計し、以下のグラフにまとめました。
スーパースターと僧侶が非常に高い勝率を誇り、まもの使いと旅芸人、レンジャーの勝率がかなり低いです。
スーパースターはそもそも人口が少ないので、使い手に熟練者が多そうです。それが勝率を高くしている可能性もありますが、強すぎる職業であることは明らかであり、いくつかのバランス調整を行うことにしました。
バランス調整によってスーパースターの勝率が下がりました。とはいえ、元の勝率が高すぎたため、落ちたとはいえ高い水準を維持しています。
旅芸人やまもの使い、レンジャーが勝率を上げ、全職業の勝率が47%を中心に±5%周辺に集まっています。職業間の勝率はだいぶ接近しました。
一方で、僧侶、片手剣戦士、魔法使いを中心に据えた守備的な立ち回りが流行し、戦況の硬直が問題視されていました。
高火力な140スキルの解放に伴い、武闘家の人口比率が4倍に跳ね上がり、バトマスの比率が大きく減少しました。戦士、僧侶、魔法使いも減っています。
武闘家の勝率は上がってはいますが、実際にはそれほど勝率を伸ばしていません。
使い慣れていない多くのプレイヤーが、勝てていなかったのかもしれません。
一方で、人口の増えた武闘家の攻撃に対抗できる ボディガードを持ったスーパースターが大きく勝率を戻し、トップに返り咲きました。
魔法戦士、どうぐ使いといった、バイシ使い、弓使いが地味に勝率を落としています。
スーパースターのボディガード強化とくぎについても、このタイミングで調整を行いたかったのですが、技術的な問題があり急な対応が難しい状況でした。
火力が上がったことにより、いわゆる「一撃必殺」の技が飛び交う大味な展開が増えてしまいましたが、140スキルの解放については功罪あったと思っています。
武闘家に流れ込んだ人口は、ある程度バトマスや魔法使いに回帰し、人口比率的にはよりバランスが取れました。
職業間の勝率も差がより小さくなっており、勝率が低かった職業の勝率が上がったことによって、全体が50%に近づいています。
とはいえ、スーパースターがさらに勝率を伸ばし、まもの使いは取り残され気味です。
戦況も前期ほど守備的ではなく、中期の大味な展開も減少し、混乱が収まっていきました。
前回のバトルグランプリに比べて、参加プレイヤー数が大幅に増えました。
初めてコロシアムで遊ぶプレイヤーも多く、コロシアムの間口を広げるという点において、一定の成果がありました。
すべてのプレイヤーが同じ条件であれば、コミュニケーションの制限も遊びの一部だと思います。
チャットが使えないことによって、いくつかのわずらわしいやりとりから解放される側面もあります。
とはいえ、バトル終了後に「ありがとう」「お疲れさまでした」と、伝えたいなと私も思っています。
さいわいこの変更によって、コロシアムでの暴言の通報数はかなり減少しました。
しかし、バトル終了後にフレンド申請を悪用して暴言を言う、マナーの悪いプレイヤーが現れました。次回以降のバトルグランプリで、フレンド申請の悪用が続くようであれば、厳しく対応しなければなりません。
いかなるときも相手を尊重して、マナーを守ってください。
ランクのバラつきを抑えるのに、効果的に機能したと思います。
初日こそトップ集団において、マッチング困難な時間がありましたが、予想していた以上に早く解決されていきました。
ソロプレイヤー限定のルールは 1つの遊びとして好評であったと思います。一方で、仲間とパーティーを組んで戦うコロシアムバトルもまた楽しいものです。
次回のバトルグランプリは 期間を2週間に分割し、ソロ限定のルールと、4人パーティ限定のルールの、2回のバトルグランプリを開催を計画中です。
詳細はまだ未定ですが、どちらのルールが好きな方も、それぞれの大会で活躍すれば、報酬が得られるような仕組みで開催を予定しています。
加えて、マッチング機能のさらなる強化も行います。ランクごとのグループ化を4段階にし、SS限定グループを設ける予定です。
ソロ限定ルールでは、一部の職業に適用されていた、同一職業かぶり禁止をすべての職業に適用する予定です。
職業バランスに関しては、今回のグランプリで得られたデータをもとに、慎重に検討します。
もう一つ大きな変更点として、蘇生によって移動するポイントの配分を見直します。今は蘇生を行ったパーティーにのみ再配分されますが、蘇生されたプレイヤーを倒した相手側にも少し配分されるようになります。
また次回以降はバトルグランプリ開催期間中に、スキル上限解放があったとしても、開催中のバトルグランプリでは使用できないようにする予定です。
最後に、意図的な回線抜きや、タイミングを合わせたエントリーなど、バトルグランプリ・秋で不正行為の要因となった問題についても、それぞれ調査を行い対応に取り組んでいます。いろいろとご迷惑をかけることもあるかもしれませんが、改善に向けて一つ一つ取り組んでいきますので、これからもおうえんよろしくお願いします。
コロシアムおよび バトルグランプリについては プレイヤー同士が お互いの腕を競い合う場であるため デリケートな調整が必要なのですが コロシアム外でのバトル要素が追加されると その影響がダイレクトにでる部分でもあります。 |
2014/12/19 ドラゴンクエストX ディレクター 齋藤 力