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楽園の巫女

ウィルカ

[ウィルカ]

キャラID
: JL723-092
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 賢者
レベル
: 140

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ウィルカの冒険日誌

2026-05-25 12:59:23.0 2026-05-25 13:21:25.0テーマ:その他

優しさの風音 ~神のめぐみの風うけて

みなさま、こんにちは。
ウィルカです。

藪から棒になりますが、スマホやPCやゲーム機などを長時間使い続けていると、本体内のメモリに「ゴミ」が溜まって動作が鈍くなり、最悪はフリーズして動かなくなってしまいます。

人間の身体も同様で、毎日休みなく働き続けていると疲労とストレスが溜まり、身体ばかりか精神まで病んでしまうことにもなりかねません。

そこで「自分の再起動」が必要になるわけなのですが、家でゲームをしたり、おいしいものを食べたり、好きな音楽を聴いたり、運動したりどこかに出かけたりと、その方法も人によって様々です。 そんな「私の再起動」の方法☆
背中のリセットボタンを3秒以上長押ししながら、お腹の電源スイッチを切る。

…のではなくて、「神社にお参りする」ことです♪

少し前までは、休日もなにもやる気が出なくて、一日中寝てばかりの生活が半年以上も続いていましたが、ようやく「本来の元気な自分」を取り戻すことができました。

そのようなわけで現在は、天気のいい休日には相棒のスクーター=神社巡礼スペシャル「博麗霊夢号」に乗って、あちこちの神社にお参りに出かけています。

もともと私は、趣味で乗るイタリア製のスポーツタイプの大型バイクと、通勤兼愛犬「ショコラ」運搬用の小型スクーターを所有していました。

けれども、時速300キロも出るバイクでは性能を持て余すばかりか、神社があるような里山の細道も気軽に走ることができず、ショコラを背負って走ることも不可能なので、これも同じくイタリア産の真っ赤な中型スクーターに買い換えました。

残念ながら、17歳のお爺ちゃんになったショコラは、ニ年前の冬に亡くなってしまいました。
でも。愛しいショコラの魂は、今では小さなペンダントの中に収まって、いつも私といっしょにいます。 バイクでどこかに出かけるときは、とくに目的地は決めないで、風の吹くまま、気の赴くまま、独りで自由に走るのが私の常でした。

「今日もお願いね☆霊夢」

みんなが目を覚ます前に起きだして、まだ冷たい早春の朝風に震えながら独り夜道を走り、やがて日の出を迎えます。

だれもいない場所に、朝露に濡れたバイクを停めて、昇ってきた朝日に向かって静かに手を合わせる。
霊夢に付けている水琴鈴のお守りが風に鳴り、私の心に揺れる。

ある神社にお参りをしたときのこと。

神社の入り口の鳥居の前で、一羽のハシボソカラスが私を出迎えてくれました。

背中のリュックに、熊野で買った三本足の「八咫烏(ヤタガラス)」のお守りがぶら下がっているのを思い出だした私は、神の遣いである真っ黒なカラスに会釈をして鳥居をくぐりました。

何日も人が歩いていない、枯葉の積もった石段を登って神域へと入る二の鳥居をくぐった瞬間、本殿のほうから爽やかな風が吹き抜けてきました。

手水舎(ちょうずや)で手と口を清めてから拝殿の前に進み、お賽銭を入れて本坪鈴(ほんつぼすず)を鳴らします。

軽く一礼したあと、二拝ニ拍手一拝で神様に礼拝し、最後にまた一礼をしてから拝殿を離れます。 「なんの神様を祀ってるんだろう。せめて神社の名前が判れば…」

神職が常駐されている大きな神社と違って、社名もご由緒書きすらもない里山の古びた小さな神社には、私以外に人影はありませんでした。

拝殿の奥にある本殿は、全国の神社でよく見られるごく一般的な「流造(ながれつくり)」。
本殿の建築様式で判別することもできません。

うつむいてスマホで検索をしていると、風とともに「粒のような何か」が、私の頭に降りかかる感触がしました。

『下ばかり向いていないで 上を見よ』

ふと見上げると、どこからか降ってくる杉の種に混じって、緑のカエデの若葉がひらひらと天から舞い落ちてくるのが見えました。

風に揺らぐ神奈備(かんなび)の森の木々たちが、さわさわという波音に似た音をたてながらざわめいて、はるか頭上の空からは、檜(ひのき)の枝間に光の円となって輝く白い太陽が私を見下ろしていました。

小さな二匹の黒い蝶が、私のいるすぐそばをふわふわと折り重なり合って飛んでいるのが見えました。

黒、赤、黄、白、緑。

目に見えるものすべてが原色に輝いて、私の身体が周りの空気に溶け込んで一体となるような、不思議な高揚感に心が満たされてゆきました。 参道の石段を降りてゆく道すがら。
お饅頭ほどの大きさの、茶色の可愛らしい鼠(ネズミ)に出会いました。

以前にも、神社の帰りの参道で「ヤマカガシ」と偶然に出くわしたことがありました。
その神社は、蛇と縁(ゆかり)のある「大己貴命(オオナムチノミコト)」をお祀りしていたので不思議なご縁を感じたのですが、鼠と縁のある神様って…なんだろう?笑

玉ちはう 神のめぐみの風うけて
もえ出でにけり のべの若葉
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