レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作『常夏の黙示録Ⅱ』その2

「来たっ！！」 ヨナとユルールのコンビネーションが生み出した渦潮は海を割り砂浜まで続き、キュララナビーチへとデプスロガンを打ち上げた。 「た～す...

蒼天のソウラ二次創作『常夏の黙示録Ⅱ』その1

「まずいッ！魔博士のゾフィーヌっつったか！？ホンットにろくなことしやがらねぇ！」 わかめ王子の姿をしたアマセが舌を打つ。 うたを得意とするわかめ...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その14

「なーーーっ！お待ちになってですぞーーーっ！！」お会計というロスタイムもさることながら、オーガとプクリポとの圧倒的な歩幅の差は如何ともし難い。 ...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その13

「ヤマ！！」 距離が開いたことにより、形勢の不利を悟っていた天魔のゾンビは転移の魔法陣を敷き、地に潜るようにヤマもろとも沈み込んでいく。 しかし...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その12

底冷えのする寒さは負傷からくるものか、はたまた、ふわりと天魔ミイラの肩に腰掛けた操られしヤマのまとう冷気ゆえか。 二人は新たに現れた天魔の骸骨に...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その11

思い出せる最初の記憶は、リザードマンの巣の中だった。 実の親兄弟と思っていた彼らと自分に血の繋がりがないことに気が付くまで、さして年数はかからな...

蒼天のソウラ二次創作『road to revenge』

苦労人。 哀れんでもらいたい訳では無いが、傍から見た自分はそういう評価を受けるだろうと、フツキは乾いた笑みを浮かべた。 相棒のマージンと一緒にい...

蒼天のソウラ二次創作『結晶時間』その3（完）

「…ちょっと荒療治が過ぎませんか？ヒコボシ様」 深緑の浴衣に身を包む長髪のエルフの青年が夜空に向けて呟けば、天の河の岸に輝く星から、答えが返った...

蒼天のソウラ二次創作『結晶時間』その2

短冊を笹に結わえ、手を合わせた所で、ふと脇に座る老人に気が付いた。 つばの広い帽子で顔はハッキリうかがえない。 吸うでもなくただキセルを咥え、木...

蒼天のソウラ二次創作『結晶時間』その1

「…ほら、そろそろ帰ろう。フタバ」 「兄上、待って！」 祭り囃子が鳴り響き出店の立ち並ぶ境内を抜け、鳥居をくぐる兄の背を追いかける。 「綺麗だ...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その10

微睡みの中で、声を聴く。 白く儚い初雪のような、か細い声だ。 （…あの人が来てる…） あの人って誰？ （行かなくちゃ…） 行くって何処へ？ （...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その9

友人が頭上に頂く被り物、プクリポの丸っこく安定感のある頭を足場に鎮座する、今にも声を挙げそうな精巧な鶏のつぶらな瞳とヒッサァはまんじりともせず見...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その8

一度目はダンノーラ。 二度目は悪夢の世界で。 いずれも双方の首が落ちていてもおかしくない斬り結びを経て、互いの剣撃のリズムは衣服についた血の染み...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その7

よく乾いた瓢箪がパリンと音を立て砕け散った。 その破片を黒緑の皮膚に受けながらも怪物は身じろぎ一つせず、変わらずじっと門の向こう、いなりの屋敷を...

蒼天のソウラ二次創作『白姫異譚』その6

油断はなかった。 だが、想定が甘かったと言われれば、認めざるを得ない。 あれほどに被害報告、目撃情報がありながら、その全てが夜に集中している。...