2025/12/18
日誌を書いた!
最後まで、冷たくあしらうつもりだった。 たった一人、同族もなくアストルティアに取り残されるフタバのためにも、そうしなければならなかった。 『幸せ...
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2025/12/16
日誌を書いた!
「ついに、ついにここまできた」 夢幻郷の奥深く。 まるで深い眠りについたボストロールのお腹のように、アルファの眼前で金色に輝く竜の頭骨はゆらゆら...
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2025/12/14
日誌を書いた!
思わぬタイムリミットの出現に、ユクは一つ、大きく深呼吸した。 聞けばフタバはアカックブレイブやハクギンブレイブと同じく魔装を持つが、その力は今、...
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2025/12/13
日誌を書いた!
状況の把握は遅々として進まずとも、今後の方針は話し合うまでもない。 各々の目的はいまや全て、夢幻郷に重なった。 目下、問題は追跡の手段である。 ...
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2025/12/12
日誌を書いた!
「なん……でぇ、結局……ふぅ、儂が最後、かい……身体がなまっちまってていけねぇや」 倒れ込むようにルシナ村へ帰り着いたオルカン、その汗を拭い、水...
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2025/12/11
日誌を書いた!
エスコーダ商会のかかえる帆船、その甲板から縄梯子も使わずマユラは波止場に軽やかに降り立った。 「ありがとう。助かったのだわ!」 礼の言葉とともに...
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2025/12/06
日誌を書いた!
「おお、お客さん買い物上手。わたし、まいってしまいます」 大袈裟によよよと目眩を起こしたようによろけながら店主の差し出したそろばんを見て、少年は...
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2025/12/06
日誌を書いた!
「わたしの城に久方ぶりの来客だというのに、何をしているの!」 新たに戦場に顕れたるはやはり幻魔であったが、その姿は見覚えがない。 遥か齢を重ねた...
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2025/12/06
日誌を書いた!
いやはや、油断した。 反省の余地はあれど、まあこの状況は不可抗力と言えるだろう。 誰しも、マッドファルコンがバシルーラを唱えるなどと、思いもよる...
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2025/11/03
日誌を書いた!
明けて翌日。 「……っと」 今日も今日とてアクセサリー屋に向かうじにーは、往来にふらふらと所在なさげに歩くかげろうの後ろ姿を見つけて、咄嗟に物陰...
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2025/11/03
日誌を書いた!
「うぬぬ……」 漆塗りの大きな桐箱を前に、一向にまとまらぬ思案に囚われ唸りを上げる1人の剣士の姿があった。 オーガの胴程はあろうかという六角形の...
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2025/11/03
日誌を書いた!
「…………」 やがて見知らぬ天井を視界におさめ、ジルドラーナは自分が生きていることを不審に思った。 敵に情けをかけられたのかと思い悩むよりも先ん...
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2025/11/03
日誌を書いた!
まだ、まだ遠い。 いなりは4本違わず衝突した交点を踏み台に跳躍、なおも背後から追いかけてくる剣を風の音だけで判断し、空中に居ながら身を翻して回避...
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2025/11/02
日誌を書いた!
「ぐっ!?」 刹那に距離を詰められ、その一太刀を受けざるを得なかった。 実直を絵に描いたようだったブロードソードもまた、使い手の姿同様、長く幅広...
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2025/11/02
日誌を書いた!
「……率直に聞きます。勇者の盟友から依頼を受け、彼らとともに我が父ゼルドラドを倒したかげろうとは、貴女ですね?」 深い薔薇色の2本の角を隠しもせ...
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