レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作『形ない花束を君に』その2（完）

「……うん、オッケー！で、お次が本題の……」 リテイク指示がでなかったことにほっと胸を撫で下ろす。 残るは花畑の素描、そこはアストルティアタイム...

蒼天のソウラ二次創作『形ない花束を君に』その1

アストルティアタイムズ。 創刊から１２８年の歴史を誇る老舗の新聞紙である。その名に冠する通り、ひと大陸にとらわれず、政治から気候、国家主導のイベ...

蒼天のソウラ二次創作『春雷』その3（完）

俯き加減だったその面がキッと持ち上がった次の瞬間には、たてがみのような雄々しい白髪が、災厄の王の眷属の眼前で怒気に揺らめいている。 「「弱い弱い...

蒼天のソウラ二次創作『春雷』その2

衝突の勢いで傾いた木をずるりと滑り落ち、かろうじて棍は手放さずにいるものの、身体はもはやピクリとも動かせそうない。 うなだれた目線の先、姉と揃い...

蒼天のソウラ二次創作『春雷』その1

夢…… 夢を、見ている。 初めて見る光景のはずなのに、いつの何処なのかが都合良く伝わってくるのは、それもまた明晰夢の為せる業なのだろうか。 「...

蒼天のソウラ二次創作『花束のかわりに』その2（完）

「わぁっ！なんて絶妙に仕上がっているお菓子っ！これはエンジェルの名をゆずらなきゃかも……！？」 味見用の一つをつまんで、マスター・ポシェルの小さ...

蒼天のソウラ二次創作『花束のかわりに』その1

バレンタインといえば、綺麗に着飾ったチョコレート……のみならず、当然ながら、想いを込めて渡すとなれば、自身のデコレーションも重要不可欠である。 ...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その10（完）

「…見事…ああ、口惜しや。最後の最後に、武を愉しむことを覚えてしまうとは…」 言葉と裏腹に、その顔には、未練など欠片も含まぬ柔らかな笑みが浮かぶ...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その9

一般に、槍は刀に勝ると言われる。 そこには圧倒的といえるリーチの違いがあるからだ。距離的優位を譲るまいと足元目掛け薙ぐ槍の一閃、反射的に飛び退り...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その8

※　Ver.6のシナリオ上のネタバレを含みますので、ご注意、ご了承ください　※ 「王よ！一番槍、馳せ参じました！今こそ、災厄の王を討ち果たしま...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その7

「「「いやちょっ…！！？」」」 かげろうの全く予期せぬ行動に、皆が慌てた所でもう遅い。 凛と呼ばれた亡霊は、これまたこともなげに放られた槍を片手...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その6

「…う～ん…人違いだったか？それとも、早くも理性を無くしつつある？…いや…待てよ、武器屋…武器屋か」 「何ブツブツ言ってるんですか！早く加勢しな...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その5

「退け。我は一刻も早く王のもとに向かわねばならん」 槍使いが歩み寄るより先んじて、外に出て出来る限り武器屋と距離を取り立ち塞がったヒッサァに、冷...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その4

「なんと、これはまた見事な槍だ…様式は………キクチ槍にあたりますかね」 風の町アズラン、その領主タケトラの屋敷にて、ヒッサァは写真におさめられた...

蒼天のソウラ二次創作『催花雨』その3

到着するなりカミハルムイ城の浴室を借り、酒臭さと徹夜からくる眠気を振り払えたのは幸いであった。 まずは状況の聴取から始まり、絵師による人相書の作...