レオナルドの冒険日誌

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その11

図体からは信じられない跳躍力を発揮して、空中でさらに追撃を加えようとおにこんぼうが槌を振り被る。絶体絶命の状況の中、少女はしかし必死に頭痛の理由...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その10

見上げれば気が狂いそうな赤い月が浮かぶなか、ひたすらにエルフの少女が刀を振るっている。 スライムタワーと大差の無い背丈、まだまだ未発達のその細い...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その9

着古したウィンターギアはサイズが合っておらず、華奢な撫で肩から滑り落ちかろうじて腕に引っ掛かり、晒された黒のキャミソールは左肩に袈裟に走る大きな...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その8

「いらっしゃ～…なんだアンタか」 豪奢なアクセサリーの数々に彩られたバリッバリの営業スマイルが、じにーの姿を見るなり消え失せ、店主は気怠げにカウ...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その7

「おっちゃん！かけ蕎麦一丁！！トッピングはねぇ…」 じにーはずらりと垂れ下がる追加のお品書きの中から好物を見つけ出す。 「お！あんじゃんあんじゃ...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その6

「………重症だねぇ」 ハードワーク後に相応しいガッツリ飯といえば、やはり肉である。 しかしモデルたるもの、体型維持の為に鶏肉をチョイスした。 と...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その5

「あ～～～、いいですね！いいですね！！」 糸目のプクリポのカメラマンが囃し立てる中、黒いハットを斜めに被り色気あふれるアンニュイな視線をプリティ...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その4

「………上手に、なっただろう？」 包丁の握り方、野菜の刻み方、調味料の配合に火加減。 もっと近くで真面目に聞いていれば、今日この時は違っていたか...

蒼天のソウラ二次創作『チーム１の優男で伊達男』

「…プレゼント？ああ、そんな時期か～」 チームアジトの裏手で農具の手入れをしていたオーガのノードゥスは、くいくいと袖口を引いたごましおの質問に相...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その3

「…捕らえた！今だよッ！リーネ！！」 ここから先は、時間との勝負である。 「お任せ下さい」 普段のフランクな口調は自然となりを潜めた。 リーネは...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その2

「…ふぅ…今日は珍しく懐が心許無いんだけどなぁ」などと虎酒家の２階テラスから嘯きつつも、開いたガマ口のショルダーバックは眩しいほどの金色の輝きを...

蒼天のソウラ二次創作『最後の晩餐を虎酒家で』その1

それは、古くから伝わる、他愛もない話。 曰く、百体の魔物を手づから屠りその血を浴びれば、その身は矮小なるアストルティア５種族の軛を逃れ、魔人に等...

蒼天のソウラ二次創作『祝い歌』

レイダメテスの脅威から解放され、牛歩ではあれど復興に向かい歩み始めたアストルティア。 冒険者にして旅の武器商人であるクマヤンもまた、ほうぼうから...

蒼天のソウラ二次創作『There are miracles waiting for me』その26（完）

そう広くない酒場、さりとて、この人数でいっぱいになるほど狭くはない。 しかし、１つの冒険を終えての歓談、まるで満席であるかのように賑やかにならぬ...

蒼天のソウラ二次創作『There are miracles waiting for me』その25

「わぁ～～～～～～～～～っ！？なんで？違うの？間違い？嘘でしょ～～～っ！？」 穏やかな終焉を迎えた５００年前から翻って、ユクの悲鳴がけたたましく...