ミラージュの冒険日誌

なりきり冒険日誌～大巨人は何処

　砂塵の中、おぼろに見える影がある。仁王立ちする巨大なシルエット。すわ、と駆けつけた私を出迎えたのは、カラカラと音を立てて回る風車だった。 　...

甘味処にて

私はどちらかと言えば、辛党である。

なりきり冒険日誌～魔列車を求めて

　苔生した線路が景色の彼方へと続いている。うっそうと茂る森の中で異彩を放つ人工物だ。線路の両端は脈絡もなく途切れており、さながら虚空から虚空への...

なりきり冒険日誌～七不思議を求めて

　ただ知るは賢にあらず 　世界のすべてを　その目で見よ 　ドルワーム水晶宮、賢者の学院にはそのような言葉が躍っている。七不思議を追う旅人たちに...

なりきり冒険日誌～戦いの終わりと故郷の石【神話篇　ネタバレ有】

ウェナの海に日が沈む。激しい戦いも、流れた血も、涙も、全ては潮騒の向こうへと消え、押しては寄せる波が、また新しい日常を運んでくる。戦いと動乱の時...

なりきり冒険日誌～最後の神話の戦い（３）【神話篇　ネタバレ有】

扉を開くと、そこにいたのは一匹の魔物だった。醜く膨れ上がった赤竜が力任せに槌を振るう。その膂力は並大抵のものではない。 が、我々が感じていた気...

なりきり冒険日誌～最後の神話の戦い（２）【神話篇　ネタバレ有】

　戦いの果て、幻影が膝をつく。大きく一息。予想以上の激戦となった。真の王との戦いに向け、賢者の聖水を温存したことも一因だろうか。 　だが、本当の...

なりきり冒険日誌～最後の神話の戦い（１）【神話篇　ネタバレ有】

　心地よい潮風が、ヒレと肌をかすめて通り過ぎていく。薔薇の蔦が風に揺れ、入道雲はいつものごとくウェナの空にそびえたつ。ヴェリナード城の上層、謁見...

なりきり冒険日誌～暗黒大樹の守り人（４）【配信クエ　ネタバレ有】

　激戦を物陰からうかがっていたハッパは、少々気押された表情でおずおずと顔をだした。ハネツキ博士も一緒だ。 　聖地に生い茂る樹々。暗黒大樹とは対...

なりきり冒険日誌～暗黒大樹の守り人（３）【配信クエ　ネタバレ有】

　暗い霧の立ち込める森の奥、ひっそりとそびえるエルフの古城。堅固に築かれた石造りの城壁は、苔生し、月日の垢にまみれても未だ屈強な姿を誇示してい...

なりきり冒険日誌～暗黒大樹の守り人（２）【配信クエ　ネタバレ有】

　漂う瘴気の中に青い光が飛び交う。思わず口を覆いたくなるような重苦しい空気の中、ここは貴重な避難場所である。 　暗黒大樹のふもと。魔障の霧に覆...

なりきり冒険日誌～暗黒大樹の守り人（１）【配信クエ　ネタバレ有】

　曇天に舞うのは、季節外れの雪ではない。夏も終わりだというのに、桜は静かに舞い落ちる。 　カミハルムイは常春の都だ。いつ訪れても桜の花が旅人たち...

なりきり冒険日誌～七英雄の伝説

・・・七英雄の伝説・・・ 数多くの悪しき魔物を倒し世界を救い、その後いずこかへ消えた・・・ クジンシー　スービエ　ダンターグ　ノエル  ボク...

なりきり冒険日誌～紫色のきまぐれ（２）

　試合開始の合図と同時に、私と武闘家がバズズめがけて駆け寄る。今の私は魔法戦士ではなく、一介の戦士。狙うは魔猿の鉤爪。刃砕きの一撃を繰り出す…...

なりきり冒険日誌～紫色のきまぐれ（１）

　アストルティアと異世界の境目、魔法の迷宮をさすらう不思議な店があるという。 　ある時は氷雪の吹きすさぶ雪原に。 　ある時は格調高き厳かな屋敷の...