ミラージュの冒険日誌

天使が大地を歩くなら(5)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

　その夜。 　私はカンティスと連れ立ってヴェリナード城下町の酒場のドアをくぐった。 　開いたドアから光と喧騒が溢れ、料理と酒の匂いが漂ってくる。...

天使が大地を歩くなら(4)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

　白亜の宮殿に潮騒が響く。 　会議の幕間、私は護衛役としてカンティスの隣に控え、ココナッツジュースを片手に雑談という名の愚痴に付き合っていた。...

天使が大地を歩くなら(3)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

　さやかに水流る白の宮殿。 　荘厳にして厳粛な宮廷の一室にて。 　条約締結に向けた会談は、つつがなく進行していた。 　元より、同盟の是非自体は...

天使が大地を歩くなら(2)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

　人ごみに流されそうになるのを辛うじて堪えつつ、天使は街を歩く。 　いかにも不慣れなその足取りは、見ていて少々危なっかしく感じるほどだった。 ...

天使が大地を歩くなら(1)【なりきり冒険日誌※ver6.5までのストーリー記述あり】

　滔々と流れる水の音が街を取り巻く。潮の香と雑踏がまじりあい、流線形に整えられた白亜の都を流れていく。 　ここは水上都市ヴェリナード。ウェナ諸...

ドレスアップ・冥界王装！【なりきり冒険日誌】

風にたなびく深紅のマント。 妖しく揺れる羽根飾り。 目元を隠すはハンターハット。 その姿、優美にして豪奢。 これぞ冥府を統べる王者の装束。人呼ん...

堕天の星と砂のドラゴン(17)【なりきり冒険日誌※ver6.3までのストーリー記述あり】

　ひとしきり笑い終わると、天使は再び表情を隠し、私に質問した。 「天星郷には、もう報告したのか？」 「チョッピ荒野で天使長らしき女性を目撃した...

堕天の星と砂のドラゴン(16)【なりきり冒険日誌※ver6.3までのストーリー記述あり】

　VIPルームに乾いた金属音が響く。 　思えば天星郷の天使達は、どこか頼りなかった。 　中には信の置ける者もいたが、大半は周囲に流され、風聞に...

堕天の星と砂のドラゴン(15)【なりきり冒険日誌※ver6.3までのストーリー記述あり】

　バズズ人形が無言のまま、天使とヒトとを見下ろす。 　禁制品を取り囲むオーナメントの数々がきらびやかに、しかし仄暗い輝きを放っていた。 　私は...

堕天の星と砂のドラゴン(14)【なりきり冒険日誌※ver6.3までのストーリー記述あり】

　薄桃色の照明が妖しく輝く。高級スイーツの心地よい香りがテーブルを満たす喫茶、バズスイーツカフェ。 　店舗の最奥に設置されたVIPルームは、予約...

堕天の星と砂のドラゴン(13)【※ver6.3までのストーリー記述あり】

　レースはなおも続く。 　砂煙の中、天使の影が揺らめく。 　切り札は二つ。 　私はグリップの奥に取り付けられたスイッチに指を這わせた。 　冒...

堕天の星と砂のドラゴン(12)【※ver6.3までのストーリー記述あり】

『竜というほど、大きくはない……？』 　最初の気づきは、それだった。　 　巻き起こす砂煙の巨大さに反して、その根元を疾走する『物体』の大きさ...

堕天の星と砂のドラゴン(11)【※ver6.3までのストーリー記述あり】

　風の防壁が、太陽を遮る。 　チョッピ荒野を吹き荒れる砂塵は、まるで立ちふさがる巨大な壁だった。 　その壁に、スポークホイールを高速回転させたド...

堕天の星と砂のドラゴン(10)【※ver6.3までのストーリー記述あり】

　そのドワーフ娘は、小躍りして私のドルバイクに飛びついた。 「伝説の砂竜を追っかけるためにドルレーサーをカスタムしてほしいって？ いいねえ！ ...

堕天の星と砂のドラゴン(9)【※ver6.3までのストーリー記述あり】

「そういえば新しいボス、流星の帝王と呼ばれているんだな」 　私はグラスに描かれた流星模様をなぞりながら言った。 「流星といえば最近、このあ...