ミラージュの冒険日誌

遊泳都市（２）～なりきり冒険日誌【注：水の領界についての記述有り】

　扉を開くと、私の視線は光放つ水面へと吸いつけられた。ゆらゆらと波打つ、美しい水面。それを私は見上げていた。 　頭上に広がる海面、空のように光を...

遊泳都市（１）～なりきり冒険日誌【注：水の領界についての記述有り】

　テーブルの上から一房、粒状のカラフルな実をつけた茎を引き寄せ、口に放り込む。 　舌の上で果実が弾けると、途端に濃いアルコール分を含んだ果汁が...

オーフィーヌ海に船出して～なりきり冒険日誌【水の領界に関する記述有り】

　波の音が絶え間なく耳ヒレをくすぐり、潮風がヤシの木を揺らす。大地は青々と茂り、足元には薄黄色の花が慎ましく咲いていた。 　どことなく懐かしい。...

写真ﾊﾞﾄﾝがまわってきたようです

フレンドのザラさんより写真バトンなるものが回ってきました。 思えば日誌関連で「取材」と称し、あれこれ写真は撮っておりましたが…… ほぼ消えてま...

復帰～なりきり冒険日誌

「随分遅かったニャー」 「まあ、色々あったのだ」　冬の空気もなんのその、眩い日差しを浴びて輝く白亜の臨海都市が、猫の鳴き声と共に私を迎え入れた...

くさりがまの行方（３／３）～なりきり冒険日誌

　ある時は、吹雪吹き荒れる古城へ。ある時は、清ら水流る地下水脈へ。 　新時代到来に沸く世間の熱もどこ吹く風。私の探索は果てることなく続いていた。...

くさりがまの行方（２／３）～なりきり冒険日誌

　透き通った水の香りが鼻をくすぐる。季節は秋になろうというのに、空には桜の花びらが軽やかに舞っていた。 　カミハルムイは常春の都である。エルト...

くさりがまの行方（１／３）～なりきり冒険日誌

　射出！ 投擲！ 薙ぎ払い！ 　私が鎖を振るたびに、闇夜を裂いて黒い刃が縦横無尽に駆け巡る……はずだった。 　ところが、刃は空中で見えない壁に当...

レーススライムの栄光（３／３）～なりきり冒険日誌

　煌びやかな装飾に飾り立てられたラッカランのカジノ。長い準備期間と華やかなセレモニーを経て、前代未聞のスライムレース大会、アストルティアカップ...

レーススライムの栄光（２／３）～なりきり冒険日誌

　夜の襲撃だった。日は落ち、星も無く、ヤシの葉も静かに眠る夜。寝静まったキャラバンのテントに、ひっそりと忍び寄る影があった。 　ウイングタイガ...

レーススライムの栄光（１／３）～なりきり冒険日誌

　青く染まった空から吹き下ろす風が、ヤシの葉を軽やかに揺らす。悠然とそびえる入道雲が、常夏の太陽と共に我々を見下ろしていた。 　ヴァース大山林は...

ラリーＸ～妖精たちの陰謀　～なりきり冒険日誌

　夜空を映すように青ざめていた大地が、地平線から差し込む光に徐々に白く染まっていく。塩湖の夜明けだ。大自然の織りなす、渇いた銀世界だ。 　背後...

荒馬、そしてドレスアップ～なりきり冒険日誌

　乾いた砂埃の中に、かすかに混ざる潮の香。メギストリス領の南東、チョッピ荒野はプクランドの文化における広大な空白地帯である。 　打ち捨てられた炭...

占いの館にて（２）～なりきり冒険日誌

　占い師ユノは、エキゾチックな雰囲気に身を包んだ神秘的な女性だった。 　特徴的な頭巾とマスクで顔を覆い、知性を感じさせる静かな瞳で来客を迎える...

占いの館にて（１）～なりきり冒険日誌

　よく晴れたオルフェアの昼下がり。料理ギルドから風に乗って美味そうな匂いが届く。甘さの中に独特の風味が混ざったこの香りは、オルフェア名物アクロ...