ミラージュの冒険日誌

なりきり冒険日誌～３０の瞳

　天井から淡い緑光が降り注ぐ大広間。石畳に靴音を響かせ、私がそこに踏み入ると、彼は満面の笑みで出迎えた。 「相変らず、タフだな」 　高く見上...

なりきり冒険日誌～ナイトたちの前哨戦

　港町レンドアの都心から、夕陽をめがけて線路が走る。早くも冬めいて青ざめた空と夕焼けの間をカモメが一羽、すり抜けていった。 　大陸間鉄道、大地...

なりきり冒険日誌～ナドラガンド考【ver3.1ストーリーに関する記述有り】

　炎の領界での探索も一通り終わり、私は宿で旅の疲れを癒しつつ、ヴェリナードへの報告書をまとめていた。 　氷の領界への道は開かれた。試練に挑んだ冒...

なりきり冒険日誌～水鏡の映すもの（３）【ver3.1に関する記述有り】

　手持ち花火の噴射音が空しくこだまする。 　酷薄なる水鏡は、何もない場所に火を灯そうとする滑稽な男の姿をただ黙々と映し続けるのだった。 　……...

なりきり冒険日誌～水鏡の映すもの（２）【ver3.1に関する記述有り】

　手持ち花火はやがて湿って消え、燭台の炎も消えた。静寂だけが後に残った。 　何故だ。何故、扉は開かれぬのだ！？ 「そりゃあね」 　呆れたよ...

なりきり冒険日誌～水鏡の映すもの（１）【ver3.1に関する記述有り】

　カチカチと機械的な音を立てて、古代文字を刻んだ柱が回る。目まぐるしく切り替わるルーンは見る者に何かを訴えかけているかのようだ。だがもはや失わ...

なりきり冒険日誌～大聖堂にて（２）【ver3.1に関する記述有り】

　暗雲を吹き飛ばそうというかのように、プロペラのような風車が回る。だが、ゆるり、ゆるりと回転する羽根板は、淀んだ空気をかき混ぜるだけだった。 ...

なりきり冒険日誌～大聖堂にて（１）【ver3.1に関する記述有り】

○月□日 　この日、我々はナドラガ教団の総本山、エジャルナの大聖堂に初めて足を踏み入れた。 　我々がエジャルナに到達してから既に一巡り以上の時...

なりきり冒険日誌～円盤遺跡にて【ver3.1新マップに関する記述有り】

　円盤遺跡を覗き込み、首をめぐらすエルフの姿。視線の先は赤黒く滲む炎の空。私はそれを背後から眺めていた。 　かつてアペカ付近で発見した同様の遺...

なりきり冒険日誌～フェザリアス登山記録【ver3.1新マップの写真有り】

　魔法の絨毯が灰の雨を突っ切り、曇天の下をひた走る。 　マティルの村で祈りを捧げるシスター・ビドに別れを告げて、我々はさらに北へと歩を進めていた...

なりきり冒険日誌～灰色の村【3.1新マップの写真等あり】

　灰混じりの風が色とりどりの布を揺らす。半ば色褪せ、そして千切れ、残骸となった旗だ。 　円錐型の屋根を持つ家屋の数々は半ば灰に埋まり、剥落した...

なりきり冒険日誌～烈火の渓谷にて【3.1新マップの写真等あり】

○月△日 　 　エジャルナの西、烈火の渓谷。 　炎が渦巻く殺風景は相変らずだが、これまで歩いてきた地域に比べると入り組んだ地形になっており、さな...

なりきり冒険日誌～モグラは星を見た。魚は土を見た。

　先日、古い友人と再会した。 　彼の名はモグヤン・スターシーカー。命名者は盟友ザラターン殿。 　もうかれこれ２年以上も前になるだろうか。魔物使...

なりきり冒険日誌～大聖堂のある街【3.1新マップの写真有り】

　衛兵たちに守られた関所を超えると、聖都はすぐそこだった。 　大聖堂のある街、聖なる都。その響きから、私は上品で荘厳な空気が漂う大都会を想像して...

なりきり冒険日誌～鳳翼天翔（２）【注：ver3.1 中ボス写真有り】

　それは奇妙な光景だった。 　爆発時刻を迎えた時限爆弾が、ぴくぴくと痺れたまま停止している。否、そうではない。爆発時刻の一つ手前で、彼の時間は...