ミラージュの冒険日誌

めぐる記憶、そして(8)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

「それにしても、遅いね」 　リルリラがキョロキョロとあたりを見回した。私もつられて首を振る。私がこのレンドアにやってきたのは、浮遊都市見物のた...

めぐる記憶、そして(7)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　戦いはついに終局を迎えようとしていた。 　異界の神は絶えることなく腕を伸ばし続け、そのことごとくを阻まれた。いよいよ飢え、やつれていくその姿...

めぐる記憶、そして(6)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　戦いは続く。 　そして……いつの時もそうであったように……その戦いの中心にいたのは一人の冒険者だった。 　勇者の盟友。大魔王。あるいは解放者。...

めぐる記憶、そして(5)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　激戦である。 　振るう剣が虚空を切り裂き、猛る炎が暗雲を焼く。神の心気、魔の呪力、一つ一つが天を貫き地を焦がす。繰り出された全てが天変地異と...

めぐる記憶、そして(4)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　風に乗った枯れ草が、頬を叩いたのを覚えている。 　冬の太陽は変わることなく私を照らしていた。 　丘から下り来るエテーネの風に身をさらしながら、...

めぐる記憶、そして(3)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　今のエテーネの村は、若い村だ。 　かつて栄えたエテーネの村はもう無い。突如として襲撃した魔族の軍勢により破壊しつくされたのだ。 　生き残ったの...

めぐる記憶、そして(2)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　その日、私はレンダーシア大陸の中央に位置するエテーネの村を訪れていた。 　中央と言っても四方を海に囲まれたエテーネ島は僻地である。村人たちは...

めぐる記憶、そして(1)～なりきり冒険日誌【注：ver5ストーリーに関する記述有】

　潮騒に冬の香りが混ざり始めた。空は透き通った青。少し身震い。 　カモメたちはそんな私の頭上を素通りし、港に停泊する商船の帆先に止まる。 　港...

ツスクルの日(2/2)～なりきり冒険日誌【注：ver5.5前期に関する記述有】

　草虫がしんしんと夜を奏でる。 　月明かりが、木々の間から零れ落ちる。 　私は夜食をつまみ、武具の手入れをするふりをしつつ、どんな言葉をかけるべ...

ツスクルの日(1/2)～なりきり冒険日誌【注：ver5.5前期に関する記述有】

　草虫の奏でる音が、風の間に間に流れてゆく。夜の空気が木々を揺らすと、吊られた照明が光と影をかきまぜた。 　苔むした木造建築群が一瞬浮かび上がっ...

潜水艇ガテリア号の真実！？(2/2)～なりきり冒険日誌

　それからしばらくして、ククコリの通信機がエンジンの修復完了を伝えた。 　冒険者たちはようやく本来の目的であった海底探索を開始する。いくつかの発...

潜水艇ガテリア号の真実！？(1/2)～なりきり冒険日誌

　沈む、沈む、沈む。 　ドワチャッカの伝統、ライトブラウンと蛍光グリーンのパターン模様が波の向こうに歪んで消えた。 　発光信号により黄金色に輝...

３５周年！そして！

ドラクエ３５周年おめでとうございます！ 昨日は前夜祭にシレっと参加しておりました。　思えば幼き日、年上の友達がシドーを倒すところを後ろでボー...

ドレスアップ・遊牧民！

　かつて私が出張任務で、とある漁村を訪れた時のことである。 　村の狩人をサポートするハンターズギルドの受付嬢は、こう語った。 「ハンターたるも...

イルーシャの桜（３）～なりきり冒険日誌【※前verまでのストーリー記述有】

　エルフが笑顔と共に盆を差し出した。 「おかわりいかが？」 「ありがとう」 　茶と菓子を受け取り、イルーシャは微笑んだ。 　茶の上に桜が舞い...